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スタンフォード研究者ら、動画内の話し手の言葉を自由に編集できるソフトウェアを開発 ほか

Laboratory News July 2nd week,2019

2019.07.11

Updated by Wataru Nakamura on July 11, 2019, 16:00 pm JST

グラクソ・スミスクライン、カリフォルニア大の「CRISPR」研究に6700万ドルを提供【Sanf Francisco Chronicle 6/13】
カリフォルニア大は米国時間6月13日、製薬大手のグラクソ・スミスクライン(GSK)との提携を発表。GSKは同大バークレー校のジェニファー・ダウドナ教授およびサンフランシスコ校のジョナサン・ワイスマン教授と協力して新たな研究所「Laboratory for Genomics Research」を立ち上げ、遺伝子編集ツール「CRISPR」を活用した新薬開発研究に今後5年で最大6700万ドルを提供するという。

原文:GlaxoSmithKline to fund $67 million of CRISPR research at UC

ケンブリッジ大、QSの最新大学ランキングで過去最低の順位に【The Guardian 6/19】
英調査機関のQS(Quacquarelli Symonds)がまとめた世界大学ランキングで、ケンブリッジ大が前年の6位から7位にランクダウン。論文引用数などの研究パフォーマンス低下が要因だといい、これまでで最も低い順位となった。一方、同じ英国のオックスフォード大はランクを1つ上げて4位となっている。

原文:Cambridge slips to lowest-ever place in world university table

スタンフォード研究者ら、動画内の話し手の言葉を自由に編集できるソフトウェアを開発【The Verge 6/10】
スタンフォード大、マックスプランク・インフォマティクス研究所、プリンストン大、アドビー・リサーチの研究者らが、映像の中で人物が話す言葉を編集可能にする新たなソフトウェアを開発。このソフトウェアでは、書き起こした話者の言葉をテキストベースで編集することで、機械学習アルゴリズムが対応する部分の映像の口の動きを言葉に合うようリアルに変化させるという。

原文:AI deepfakes are now as simple as typing whatever you want your subject to say

ハーバード大、過去の差別発言で銃乱射事件生存者の合格を取り消し【New York Times 6/17】
フロリダ州パークランドのダグラス高校で2018年に起こった銃乱射事件の生存者で、事件後に銃所持を擁護する活動家となったカイル・カシュヴ氏が米国時間6月17日、過去の差別発言が原因でハーバード大の合格を取り消されたことをツイッター上で明らかにした。ハーバードのこの決定をめぐっては、一部の保守派から非難の声が上がっている。

原文:Racist Comments Cost Conservative Parkland Student a Place at Harvard

危険なパートナー:新疆ウイグル自治区のセキュリティ関連企業から資金援助を受ける米トップ大学【Reuters 6/13】
マサチューセッツ工科大学(MIT)など複数の米大学は、中国の新疆ウイグル自治区の警察当局と取引する現地AI企業のアイフライテック(iFlytek)と研究パートナーシップを結んでいる。MITでは昨年、アイフライテックがMITコンピューター科学・人工知能研究所(CSAIL)の3つの研究プロジェクトに資金援助を行う5年契約を発表していた。

原文:Risky partner: Top U.S. universities took funds from Chinese firm tied to Xinjiang security

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中村 航(なかむら・わたる)

1985年生まれ。福岡県福岡市出身。翻訳者。テクノロジーやファッション、伝統工芸、通信、ゲームなどの分野の翻訳・校正に携わる。WirelessWire Newsでは、主に5G、セキュリティ、DXなどの話題に関連する海外ニュースの収集や記事執筆を担当。趣味は海外旅行とボードゲーム。最近はMリーグとAmong Usに熱中。