WirelessWire News Technology to implement the future

by Category

  • 反東京としての地方建築を歩く04「重層する建築都市、金沢」

    2019.10.10

    この夏、金沢に公立としては初の建築博物館が誕生した。金沢建築館である。正式名称は「谷口吉郎・吉生記念 金沢建築館」だが、なぜ人物名が冠せられているのか。それは場所がかつて吉郎が暮らした住まいの跡地であり、息子の吉生が設計を担当したからである。

  • 五十年後の宇宙船地球号03:地球の俯瞰

    2019.09.06

    当たり前のように僕たちを乗せて動くこのこの地球は、把握するには大きすぎるし、観察するには近すぎる。だから普段の生活の中で、ここが“一つの星”であることを意識する時間はそう多くはない。だが今、この星は大きな曲がり角に来ているらしい。

  • 反東京としての地方建築を歩く03「久留米の企業が支援した国立の建築」

    2019.08.29

    菊竹清訓(1928-2011)の設計した名作、宮崎県の旧都城市民会館(1966年)が、いよいよ解体されることになり、注目を集めている。6月18日、市民団体が解体差し止めの仮処分の申し立てを行ったが、今後の行方はわからない。1960年代に菊竹は黒川紀章らとともに、部分をとり換え可能とするメタボリズムのデザイン運動を牽引した建築家であり、これは現在に至るまで日本から海外に向けて発信されたもっとも有名な建築論だ。

  • 和力表現事典07「結び目」

    2019.08.26

    以前、フトンを干すときにほこりを叩きだすための、いわゆる「フトンタタキ」の形状に興味を持ったことがある。しかし、フトンタタキを使ってフトンを干している場面は、今ではあまり見かけないし、「フトンタタキ」という道具を知っている層ももはや少なくなってしまったかもしれない。

  • 五十年後の宇宙船地球号02:地球の告白

    2019.07.18

    事実としてとても信じられないことかもしれない。僕らがしっかりと立っているこの大地は、実は日々高速で動いているというのである。僕らの素直な実感は、地球が動いていることではない。太陽が空を横切って動いているという現象だ。しかし真実はどうやら逆らしい。

  • 橋本治とは何だったのか? 高橋源一郎×安藤礼二 特別対談

    2019.07.16

    新しい批評スタイルへの衝撃 安藤 橋本治さんって色々な意味で本当に「大きい」人でした。どういうところから始めたらいいのかちょっと見当もつかないくらいの……。 高橋 うん、橋本さんについて語るのにぼくらよりもっと適した人が […]

  • 和力表現事典06「余白」

    2019.06.18

    余白とは図にたいする地のことをいう。「余白が活きている」という場合は、図を引き立てるために地が活躍しているときに使う。

  • エリートと教養 3 <culture>と「文化」

    2019.06.03

    文化という言葉は、だれでも簡単に使います。もっとも、私たち日本語圏での「文化」の使い方には、幾つか違った流儀があるようです。最も日常的には、「文化包丁」とか「文化住宅」のように、「機能が進んでいる」状態を指す方法です。