WirelessWire News Technology to implement the future

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  • 属人性と有事対応、プロセスの明確化とマニュアル化

    2022.05.09

    行政を中心に日本の仕事のやり方はまだまだ紙ベースでありますし、属人性も高いままです。日本人は教育レベルが高いためそれでもなんとか回っていたわけですが、ここにきて仮に日本が有事に直面した場合、従来のやり方では限界があることが目に見えてきました。

  • 有事のDXはエストニアに学べ

    2022.04.25

    有事対応にあたって、日本はDXを真剣に考えなければならないわけですが、その際に参考になるのが、 これまで隣国の脅威に晒されてきた小国です。その代表的な存在がエストニアです。エストニアがデジタル化しなければならなかった理由は、ソ連に苦しめられ、現在でもロシアの脅威に晒されているからです。

  • 「データ駆動型社会」は必ずしもバラ色の未来を保証しない

    2022.04.22

    「データに基づく経営」で注意すべきは、それが「集めることができた元データだけで構成される(閉じた)世界観」が前提になっていることだ。その世界の規則性や傾向を演算することになるので、当然のことながら演算を施している現在から観測すれば、これは「古い世界観の傾向を見る」ことになる。閉じた系において拡大再生産すれば良いだけのビジネスであれば極めて有効な手段だが、このデータの分析結果に新規事業の可能性を探らせるのは難しい。新規事業はそもそもデータが存在しないことが前提になっているからだ。

  • 日本型ミッションクリティカルDX

    2022.04.14

    20年以上にわたって大きなトラブルもなく順調に稼働していて、ユーザーにとってはなくてはならない存在となっているサービスがある。JRA(日本中央競馬会)のネット投票システムである。PCで利用できるサービスの開始当初は、MS-DOSで動作するフロッピーディスクがベースのシステムだった。電話回線につないだPCにフロッピーを挿したまま、フロッピーを読み書きしながらアプリケーションが動作する、というものだった。

  • ウクライナ情勢と生き残り戦略としてのDX

    2022.04.12

    日本では、DXが企業や組織内の単なる生産性の話になっているわけですが、実はDXは、企業の生産性や災害や有事対応を通り越し、もはや安全保障の課題となっているのです。仮に日本が攻撃を受け有事となった場合、 行政事務が今のような紙ベースの状態では、市民生活に関わる様々な事務が実行不可能になります。

  • テクノロジで陳腐化するものしないもの

    2022.04.05

    手元に「すばる望遠鏡 世界一の天体望遠鏡が見た宇宙」(2001年)というDVDがある。発売時、4500円だったのだが、天体写真好きということで奮発した。すばる望遠鏡というのは、ハワイ島のマウナケアの山頂付近(標高4200m超)に設置された1999年に観測を始めた当時世界最高峰の光学望遠鏡である。

  • 「デジタル化」とは投資し続けること

    2022.03.26

    私は、小さなカフェを営んでいたことがある。そこで、一応やってみたのが売り上げデータなどをクラウド化できる「レジシステム」である。タブレットさえあればハードウエアとしての「レジ」は不要だし、売り上げの集計なども容易い。しかし、次第に使うのをやめてしまった。