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真の科学者へと駆り立てるのは神秘の感覚である

「選択して集中する」という手法は常に正しいわけではない。それが有効に働く場合、つまり選択が賢明であり、しかもその選択したものに集中的にリソースを注ぎ込むことができた場合にのみそれは正しかったといえるのであって、それは結果が出てみないとわからない。

2023.05.02

大学はどの様にAIによる不正を防止しているか?

AIを使用して学生が課題や試験を提出する例が増えており、大学にとって頭の痛い問題です。日本ではあまり話題になっていないようですが、イギリスや北米は英語圏のため、AIを使用する学生が多く、既に様々な対策が行われています。

2023.04.30

オンラインショッピングは、近代の豊かな消費生活を壊すものだといえるのか

日本における近代消費社会の勃興を考える上で無視できないのがデパート(百貨店)である。三越や白木屋、高島屋、大丸など、今日の大手デパートの多くは、江戸時代に呉服店として創業した(ただし白木屋は現在閉店。その本店跡地には2004年「コレド日本橋」が開店)。

2023.04.27

なぜ私はカーボンナノチューブ(CNT)を発見できたのか

今回の「シュレディンガーの水曜日」では、他にも似たような研究をしていた研究者がたくさんいたはずなのに、なぜ飯島氏だけがカーボンナノチューブを発見できたのか、当時の研究体制や飯島氏の思考の軌跡などをご本人から語って頂きつつ、若い研究者に対して研究の進め方に関するアドバイスをいただければ、と考えています。

2023.04.25

Betacom、GoogleやIntel、Qualcommらとプライベート5Gエコシステム

米Betacomは、ローカル4G/5G網を活用したIndustry 4.0関連の取り組みを加速させるための新プログラム「Betacom Private 5G Ecosystem」を発表した。

生きている生物を分けていくことで、人は世界の解像度を上げている

分類学とは、生物に名前をつけ、認識可能にすることで、人類が生物を利用することを可能としている生物学のいち分野である。例えば世界を騒がせたSARS-CoV-2、いわゆる新型コロナウイルスも、名前がつけられているからこそ、いち早く世界中で情報を共有することができ、感染拡大を防ぐ対策を打つことができた。

研究の毛細血管を干上がらせる「選択と集中」への熱狂

近年のコロナ禍の副作用として、大学教育における授業形態その他が大きく変化したのはいうまでもない。現在、数回に及ぶ流行の波のために、人が密集しやすい教育現場ではオンライン授業が導入されており、対面授業の制限が緩和された現在でも、特に必要がない限り、オンラインを続行すると宣言する教官も少なくないようだ。

2023.04.20

台湾HTC、ローカル5Gソリューションで米DeepSigと提携

台湾エレクトロニクス企業のHTCは、無線通信関連のAI技術を手がける米DeepSigと5Gソリューションやスマート製造、スマートシティ開発に関するMoU(協力覚書)締結を発表した。

2023.04.18

イギリスは優れた借金返済術を編み出したのちに、世界の覇権を握った

戦争のための出費が膨大になり、17-18世紀のヨーロッパで、国家支出に占める戦費の比率が急激に上昇した。この時代のヨーロッパ諸国を形容するに際し、もっとも適切な用語はおそらく「財政 = 軍事国家」であろう。

AIもうええわい

むかし、僕がいた業界は「ドッグイヤー」と呼ばれていた。 犬のように歳をとるのがはやいという意味だが、ドッグイヤーの感覚に慣れた僕にとっても、最近のAI関係のニュースの多さ、進歩の速さは異常だし疲れてきた。 この連載も、「 […]

2023.04.16

AIは監視資本主義とデジタル封建主義を完成させるか

メレディス・ウィテカーによる「ChatGPTに代表される今話題のAIサービスの多くが、巨大な消費者市場から得られたデータ資源とそれを握るビッグテックへの権限の集中の結果生まれたもので、中立的でも民主的でもなく、倫理的な懸念がある」という指摘が話題になりました。

2023.04.13

サイエンスコミュニケーションがうまくいかないときに考えてみてほしいこと

サイエンスコミュニケーションという分野がある。この場合のサイエンスは、広く科学技術、テクノロジーを含むことが多い。文字通りサイエンスを伝えることだが、専門家と非専門家の間のコミュニケーションであることが特徴である。これは実践活動でもあるし、それを対象とする研究分野でもある。