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制度・法律

  • ③不便益系の設計方法

    2017.04.28

    ユーザに手間をかけさせることによって、ユーザにとって主観的な益を生み出すモノやコトを「不便益系(不便益システム)」と呼ぶ。その不便益系を生み出すためには、(1)能動的な工夫の余地を与える、(2)習熟を飽和させない、(3)可視性を高める、(4)気づきの機会を拡大するという、という4点に注目する。

  • ⑨自車外環境と車内環境を切り離す

    2017.04.26

    自動車を運転する時、我々は進行方向の視覚情報や、エンジン音やロードノイズ、車体の振動などから多くの情報を得て、はじめて安全を確保している。それに対して自動運転車は、搭載コンピューターが運転に必要な情報を把握していればいいので、搭乗者に外界の状況を伝える必要がない。

  • ②不便益の事例 バリアアリーと足こぎ車椅子

    2017.04.20

    不便益の事例には、紙の辞書や紙の手帳、マニュアルトランスミッションの自動車といった古典的な例のほかにも、バリアフリーではなく「バリアアリー」を目指す老人ホーム、あえて庭をデコボコにする幼稚園や、足こぎ車いす「COGY」などがある。

  • ⑦災害時に自動運転車はどう振る舞うべきか その1

    2017.04.07

    自動運転車が避難施設として有効だということは、その前提として、自動運転車を避難場所まで動かすことが必要になる。つまり災害発生時に、自動運転車をどのようにして運転するかという課題があるわけだ。これはそう簡単な問題ではない。

  • ①ドクターヘリに学ぶ―技術と制度を最適化する方法

    2017.03.30

    過疎地の救急医療の救世主として期待されているドクターヘリだが、まだ多くの問題を抱えている。最先端の技術であっても制度を整えなくては、効果的な課題の解決にはつながらない。ドクターヘリの全体最適化問題は、今後の自動運転車の運用方法に多くの示唆を与えている。

  • ③交通流管理の必然性 ―航空管制官からの提言―

    2017.03.22

    流れが滞らないとはどういうことか。簡単に言えば、個々の物質が一定の流速を維持できることであるが、その前提には量が飽和していないというマクロの条件がある。機内から外を見ても空港は混雑していないのに、なぜ出発機が地上で待たされるのかを知れば、自ずと流れを管理する必然性が理解できる。

  • ⑥災害時の緊急避難所としての自動運転車

    2017.03.17

    動力を持ち、内部環境を制御可能な自動運転車が居住性を備えるということは、災害時に避難場所になり得ることを意味する。ただし、自動運転車を避難施設の用途に使うためには、災害時に自動運転車をどうのように使うか社会全体でシステムデザインをする必要がある。

  • ⑤自動運転車と連動するモーテルと住宅

    2017.03.10

    自動運転車は、従来の自動車と比べると住居としての性格が強くなる。が、車体サイズが住居ほど大きくなるのは非現実的であるし、電気・ガス・給排水のすべてのリソースを車体の中に抱え込むのも困難だ。走行中はともかくとして、停車中はリソースを外部に求める必要があるだろう。

  • ①不便益研究とは何か

    2017.03.03

    「不便益(不便の益:Benefit of Inconvenience)」とは、手間がかかることで得られる益のことだ。これは、手間がかかること(=不便なコトやモノ)によって得られるタスク達成や、能力向上といった客観的な益だけでなく、そのことによって行為主体たるユーザが感じる主観的な益をも含む。