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[先週の動き]iPad予約開始で"SIMロック狂騒曲" 4月の携帯電話純増はソフトバンクに軍配

2010.05.17

Updated by WirelessWire News編集部 on May 17, 2010, 11:30 am JST

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(cc) Image by sciondriver

大型連休が明けた5月10日は、週末からのiPad国内発売の話題で朝を迎えた。アップルから5月28日との発売日のアナウンスがあったのが、前週末の5月7日。そこから一つの騒動が始まった。SIMロックフリー端末が発売されるのか?だ。iPadを1月に発表したアップルは、その際に「iPadはSIMロックフリーで提供する」と表明していた。それを裏付けるかのように、4月末にはNTTドコモがiPadにSIMを提供する準備があることを公表していた(関連記事:NTTドコモ、iPadにSIM提供などスマートフォン戦略を公表)。iPadがSIMロックフリーで販売されることに期待したユーザーは少なくなかったはずだ。

次に動いたのはソフトバンクモバイルだった。土曜日の5月8日にiPadの国内発売を発表し、iPad向けの3G料金プランも併せて公表した。iPhone同様、SIMロックが掛かっていると思ったところ、今度はアップルが5月10日未明にWebサイトにiPadの情報を掲載した。そこには、SIMロックフリーを匂わせるようなQ&Aがあったのだ。こうしたことから情報が錯綜(さくそう)していった(関連記事:5月28日のiPad発売に向け国内でも予約受付を開始、週末から週明けにかけて情報の混乱も)。

結果は、10日のうちに、国内で販売されるiPadはすべてソフトバンクモバイルによるSIMロックが掛かっていることが明らかになった(関連記事:国内発売のiPadはすべてSIMロック端末)。これを受けてNTTドコモはSIMの提供を断念したと報じられ、国内でiPadをソフトバンクモバイル以外の3G回線で使うことが事実上困難になった。世界中で人気が沸騰している情報端末だけに、マニアや業界関係者だけでなく一般にもこの騒動が伝わることになった。

4月はソフトバンクが好調、携帯電話のビジネス利用の動きも

iPadの話題で注目されたソフトバンクモバイルは、今週はその他のトピックでもニュースに登場した。1つは4月末の携帯電話契約数の数値発表。PDCの停波による契約減少で3月末の数値では大幅な純減を記録していたが、4月末は20万を超える純増で首位に返り咲いた(関連記事:4月の携帯電話契約数、ソフトバンクが純増首位に復活)。ホワイトプランの成功、iPhoneの継続的な人気でじりじりと上位との差を詰めているソフトバンクモバイル。iPadがラインアップに加わる5月末以降、どんな展開が見られるのか注目したい。

ソフトバンクモバイルの中心プランであるホワイトプランに、ちょっとした改訂の手が加えられることも明らかになった(関連記事:ソフトバンク、ホワイトプランと月々割の不整合を見直し。25・26カ月目にペナルティなしで解約可能に)。ホワイトプランは4月27日から、2年契約の縛りがつくようになった。その際の改訂で、違約金なしで契約解除できる更新月と、分割支払いの支払い終了月がずれる形になっていた。ユーザーにとってはペナルティなしで解約できるタイミングがなくなってしまったのだ。それに対応するため、更新月と支払い終了月を揃える再改訂を施した。最初の更新月が来るのは2年後なので、ユーザーに実害はなかったが、場当たり的にも見える再改定だった。

このほか、携帯電話の業務活用を目指した動きもいくつかあった。1つがRFIDを活用したソリューションの開発。KDDIとNECがそれぞれ、法人向け携帯電話にRFIDリーダー/ライター機能を付加して業務ソリューションを開発することを表明。2010年度内には端末やサービスを提供する計画である(関連記事:KDDI、RFIDリーダー/ライター機能を実装できる携帯電話を開発NEC、RFID携帯電話を活用したクラウドサービスを2010年度内に開始)。通信機能を備えた携帯電話がRFIDを読み取れるようになると、そのソリューションの適用範囲は大きく広がると考えられる。

また、NTTドコモは機器に自動販売機や検針機器など機器に組み込んで使う「FOMAユビキタスモジュール」の新版を開発(報道発表資料:FOMAユビキタスモジュール「FOMA UM01-HW」を開発)。新版では、FOMAパケット通信以外に、音声通話やSMSの通信にも対応する。これによりFOMAユビキタスモジュールを組み込んだ自動販売機などでは、緊急の通話や、SMSを使った情報の掲示などが可能になる。

この週の日本ではiPadの話題に押されがちだったが、Androidに関連した動きも1つあった。シャープがAndroidアプリの開発者向けに専用端末をキットとして販売したことだ(関連記事:シャープ、Androidのアプリ開発者に向けてスマートブック型専用端末を発売)。Androidの標準APIだけでなく、シャープの独自機能も含めてアプリを開発できる。オープンを標榜するAndroidならではの動きとも見て取れる。

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