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[先週の動き]Android端末に明暗? 2.2に進化するHTC Desire、シャープ製は販売停止騒ぎ続く

2010.09.27

Updated by WirelessWire News編集部 on September 27, 2010, 10:00 am UTC

5連休のシルバーウィークで大騒ぎだったのは去年の話。今年の9月は普通に飛び石連休で、うまく連休にできた方も、連休の谷間はかえって仕事に力が入らなかった方もいらっしゃるのでは? 連休モードで国内のニュースも一休みといったところだった。そんな中、Android関連のニュースがいくつか時期を合わせて流れてきた。

お待ちかね、HTC DesireのAndroid 2.2対応は10月8日

201009271000-1.jpgうれしいニュースは、ソフトバンクモバイルが提供する「HTC Desire」シリーズの2製品のAndroid 2.2へのアップデートのスケジュールが公表されたこと。10月8日からアップデートを始める(関連記事:HTC DesireのAndroid 2.2アップデートは10月8日開始)。

Androidはプラットフォームのバージョンがいくつかあり、着々と進化している。例えばNTTドコモのXperiaや、LINX、KDDIのIS01は、現状ではAndroid 1.6を採用している。ソフトバンクモバイルのHTC Desireシリーズは国内でいち早くAndroid 2.1を採用していたが、さらに一歩先に進んだAndroid 2.2に対応することになった。

Android 2.2での最も大きなトピックは、Flash 10.1に対応することだろう。これまでのAndroid 2.1でもモバイル端末向けのFlash liteには対応していたが、パソコン向けに作られた動画などを駆使したコンテンツは再生できなかった。今回のバージョンアップで、Flashを使った動画サイトなども含めて、パソコン向けのコンテンツをHTC Desireで視聴できるようになる。Flashコンテンツをまったく見られないiPhoneと、パソコン向けのコンテンツをしっかり楽しめるHTC Desire。ソフトバンクモバイルは悩ましい選択になる2つの商品をともに用意する体制になった。

シャープ製のスマートフォンに不具合が相次ぐ

201009271000-2.jpgシャープ製のスマートフォンに災難が続いている。すでにお伝えしているように、9月9日にはNTTドコモが販売するLYNX(SH-10B)が悪意あるアプリに対する弱点があることから販売停止になった(関連記事:NTTドコモ、スマートフォンのLINXを一次販売停止、悪意あるアプリに弱点)。キーボードの操作履歴が外部に流出する危険性があったためだ。
この報道があって1週間ほどほど経った9月17日、こんどはKDDIがIS01の販売停止をアナウンスした。これは、ソフトウエアの不具合があったためで、メールの送信がうまくいかないケースがあるという。この事象による販売停止は1週間で解消され、9月25日から販売は再開。また購入済みのユーザーに対しては9月23日からソフトウエアアップデートによる対策を講じている(関連記事:KDDI、不具合で販売停止していたスマートブック「IS01」の販売を再開)。

こうなると、ドコモ、KDDI、シャープのいずれもが「別の製品」と主張しているとは言え、見るからに姉妹モデルのIS01とLYNXには同じ症状が出ると予想できる。果たしてドコモはLINXにKDDIと同様にメール関連の不具合が出たことを明らかにした(報道発表資料:「SH10B」ソフトウェアアップデートのお知らせ)。こちらもオンラインのソフトウエア更新で対応するという。

KDDIは9月8日の時点で、既存ユーザー向けのソフトウェアアップデートのお知らせで、キーボードの操作履歴が流出する事象についても対応することをアナウンスしている(au携帯電話「IS01」の「ケータイアップデート」についてのお知らせ)。オープンシステムだから脇が甘くなるというわけではないだろうが、たびたびの販売停止とアップデートは、ユーザーの信頼を損ねかねない。ウィルコムのW-ZERO3などスマートフォンでは先駆者だったシャープに、今ひとつの精進を願いたい。

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各キャリア、Wi-Fiの利便性向上へ策

201009271000-3.jpg連休モードで大きな話題は少なかったが、細かい話題はいくつかあった。その一つが、日本通信のb-mobileシリーズの新製品だ(関連記事:日本通信、3Gデータ通信150時間+公衆無線LAN使い放題の新製品を提供)。3Gのデータ通信を150時間使える「b-mobile3G hours150」に、公衆無線LANを使い放題にできるサービスを追加した「Doccica hours150」である。実売価格は両者とも同じ3万9900円なので、公衆無線LANサービスを使える新製品に置き換わっていくとみられる。公衆無線LANサービスが使い放題だと、都心部などでは3Gデータ通信の利用時間をあまり消費せずに通信できるパターンも多くなりそうで、利便性は高そうだ。

公衆無線LANサービスに関連したニュースでは、UQコミュニケーションズが無線LANオプションのエリアに全国の地下街を追加した話題があった(関連記事:UQの無線LANオプション、地下街に利用エリアを拡大)。同社のモバイルWiMAXサービス「UQ WiMAX」のオプションで提供する公衆無線LANサービス「UQ Wi-Fi」のエリア拡大である。ユーザーにとっては、WiMAXの電波がなくても、Wi-Fiが使えればとりあえずは事足りるケースは多い。方式は違っても補完しながらエリアが広がるのはありがたい。

自分が持ち歩く機器で無線LAN機器をインターネットに接続できるモバイルWi-Fiルーター。NTTドコモからも自社ブランドで製品が登場した(関連記事:NTTドコモ、バッファロー製モバイルWi-Fiルーターを自社ブランドで提供)。NTT東日本の光ポータブルやバッファローが自社販売している製品と基本的には同じもの。ウイルス混入騒ぎが終わったタイミングでの発表で良かったのか悪かったのか。

法人向けサービスの活性化を目指す

先週、NTTドコモとKDDIは異なる方向から法人利用の拡大を図る方策を発表した。

201009271000-4.jpgNTTドコモは、機械による通信(M2M)の拡大をもくろむ(関連記事:FOMAユビキタスモジュールを低価格に、NTTドコモがM2M利用にテコ入れ)。さまざまな機器に埋め込んで3Gデータ通信を実現するFOMAユビキタスモジュールに新製品を投入、音声通話や国際ローミングの機能を追加しながら、価格を引き下げる。音声通話の機能が加わることで、例えばFOMAユビキタスモジュールを取り付けた自動販売機では、在庫チェックをするだけでなく、いざという時に顧客と会話ができる機能を盛り込める。国際ローミングによる海外展開も視野に入れている。

KDDIは音声のメッセージをコンテンツとして配信できるプラットフォームを構築した(関連記事:KDDI、音声メッセージで情報を配信できるプラットフォーム)。「コエなう」(β版)と名付けた。音声による情報配信基盤で、Cメールで顧客に知らせる機能を用意した。これにより、新着の音声情報があることを顧客に伝え、加入電話や携帯電話から聞いてもらえるようになる。「コエなう」(β版)はNECがKDDIにソリューションを提供していることを発表している(報道発表資料:KDDIの「コエなう」(β版)向けに音声ブログソリューションを提供)。

※修正履歴
9/28 16:30
IS01で発生していたキーボードの操作履歴が流出する事象について、当初「KDDIでは公表せず修正した可能性がある」としておりましたが、2010年9月8日付のユーザー向けアップデート告知にて不具合の存在とアップデートによる修正を告知しておりました。誤解を招く表現となりましたことをお詫びいたします。(本文は修正済み)

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