指紋認証で訪日外国人のホテルチェックインが可能に、KDDIらが「プロジェクト池袋」を実施

2016.05.19

Updated by Naohisa Iwamoto on 5月 19, 2016, 06:30 am JST

生体認証技術やサービスの開発を手掛けるLiquidとKDDIは2016年5月18日、ホテルに宿泊する訪日外国人向けに指紋生体認証で本人確認を可能にする実証実験「プロジェクト池袋」を実施すると発表した。プリンスホテルが運営する「サンシャインシティプリンスホテル」で、6月から11月にかけて実施する。

訪日外国人がホテルなどにチェックインする際、これまではチェックインの都度パスポートを呈示することが旅館業法で定められていた。この4月に、産業競争力強化法に基づく「グレーゾーン解消制度」により、パスポートのICチップ情報と指紋生体認証を登録してあれば、以降は指紋生体認証だけで「旅券の呈示」を受けたと解してよいとの回答が経済産業省から得られた。このため、指紋生体認証ができれば、パスポートを都度呈示せずに済むソリューションが提供可能になった。

プロジェクト池袋では、サンシャインシティプリンスホテルで、パスポートのICチップの情報と指紋生体認証情報が登録されていれば、次回以降のチェックインの際にはパスポートの呈示をせず指紋生体認証だけでチェックインが可能になる。また、プロジェクト池袋では、指紋生体認証とクレジットカードの情報を紐付ける実験も検討しており、指紋生体認証だけでショッピングを可能にするほか、今後は指紋生体認証で免税手続きを実施することも視野に入れている。

なお、このプロジェクト池袋は、経済産業省・総務省によりIoT推進コンソーシアムにおけるIoT推進ラボ 第1回 先進的IoTプロジェクト選考会議「IoT Lab Selection」のグランプリに採択されたものだ。

【報道発表資料】
訪日外国人向け実証実験「プロジェクト池袋」を開始!

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岩元 直久(いわもと・なおひさ)

日経BP社でネットワーク、モバイル、デジタル関連の各種メディアの記者・編集者を経て独立。WirelessWire News編集委員を務めるとともに、フリーランスライターとして雑誌や書籍、Webサイトに幅広く執筆している。