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アップル(Apple)は米国時間13日、同社の開発者向けカンファレンス「WWDC 2016」のなかで、iOSの音声認識/パーソンナル・アシスタント機能「Siri」のAPIを外部の開発者に公開することを発表した。

2011年にリリースされたSiriは、これまでアップル製アプリのほか、TwitterやFacebookなど一部の他社製アプリとしか連携していなかった。APIが公開されることで、今後はさまざま外部製アプリでもSiriの機能を利用できるようになる。

アップルは今回の発表のなかで、Siriを利用して「WeChat」でメッセージを送るデモを披露したほか、Uberでの乗車やランニングのトラッキング、友人への送金など、さまざまな外部アプリでのSiriの活用法にも言及した。

AIベースの音声アシスタントとしては、アマゾン(Amazon)の「Alexa」やグーグル(Google)の「Google Assistant」、マイクロソフト(Microsoft)の「Cortana」などがすでにリリースされており、そのなかでたとえばAlexaと連携する外部サービスの数は現時点で1000種類以上まで増加している。いっぽう、フェイスブック(Facebook)でもAIベースのチャットボット機能を同社の「Messenger」に実装してきている。

なお、アップルは今回の発表のなかで、今年秋に正式リリース予定の「MacOS」(現「Mac OSX」)新バージョンで、デスクトップOSにもSiriの機能を追加することを明らかにしている。

【参照情報】
Apple opens up Siri to app developers - The Verge
Apple Opens Siri to Developers in Effort to Catch Up With Rivals - Bloomberg
Apple iOS 10 Opens Up Siri and Messages, Updates Music, Photos and More - WSJ

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