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プローブ情報から道路の開通を地図に短時間で反映、KDDIとナビタイムが提供開始

2016.12.15

Updated by Naohisa Iwamoto on December 15, 2016, 06:25 am JST

カーナビゲーションシステムを使っているとき、新しく開通した道路の情報が地図データに反映されていないことから遠回りの経路を指示されることがある。こうした不都合を最短時間でなくす「地図自動更新機能」がKDDIとナビタイムジャパンのカーナビアプリで提供された。

▼地図自動更新機能のサービスイメージ。道路が開通したことを自動的に検出して、地図データを更新する(KDDIのニュースリリースより)20161214_kddi001

地図自動更新は、「au助手席ナビ」「auカーナビ」「カーナビタイム」などのカーナビアプリで提供を開始した。KDDIとナビタイムジャパンが提供するカーナビアプリのGPS位置データを使ったプローブ情報を元にし、これまで道路がなかった経路で一定以上の走行実績のデータが得られたときなど、特定の条件を満たした場合に新しい道路が開通したと推定する。その後、自動的に道路地図データを生成し、地図に反映する。最短で道路開通の翌日から新しい道路を反映したルート検索やナビゲーションが可能になるという

これまで両者のカーナビアプリでは、新規開通道路の地図データは、年に6回の定期更新を行ってきた。また高速道路を中心に、独自の調査による手動での道路地図データの反映も行ってきた。今回の地図自動更新機能の提供によって、新規開通が多い一般国道、主要地方道、都道府県道、市町村道も自動的に地図に情報が反映されるようになる。IoTの有効な活用例として、エンドユーザーにメリットのあるサービスが提供できることになる。

【報道発表資料】
国内初! 新しい道路を自動で地図に反映する「地図自動更新機能」を提供開始

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岩元 直久(いわもと・なおひさ)

日経BP社でネットワーク、モバイル、デジタル関連の各種メディアの記者・編集者を経て独立。WirelessWire News編集委員を務めるとともに、フリーランスライターとして雑誌や書籍、Webサイトに幅広く執筆している。