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LoRaWANを使ったビジネス実証環境、NTT西日本などが福岡市で、KDDIなどが北海道で提供へ

2017.07.06

Updated by Naohisa Iwamoto on 7月 6, 2017, 06:25 am JST

低消費電力で広いエリアをカバーする無線通信方式のLPWA(Low Power Wide Area)を、国内でも実際のIoTビジネスに活用できるようにするための実証環境が整えられてきている。2017年7月5日には、福岡市と北海道で、それぞれビジネス活用への実証環境の整備のアナウンスがあった。

いずれもIoTの通信に利用するのは、LPWAの1つの方式であるLoRa(LoRaWAN)のネットワーク。LoRaネットワークを実証的に利用する環境を整え、IoTビジネスの実証や企業・自治体が抱える社会課題の解決に向けた取り組みを推進する。

福岡市の取り組みに関するアナウンスは、福岡市が公募するLoRaWANネットワーク実証環境「Fukuoka City LoRaWAN」の事業者にNTT西日本、NTTネオメイト、Braveridgeの共同提案が採択されたというもの。NTT西日本グループでは、2016年6月に「LPWAネットワークを活用したフィールドトライアル」を開始し、LoRaなどLPWAネットワークの活用シーンの創出に取り組んでいる。また福岡市を拠点とするBraveridgeは、IoTデバイスの自社開発・製造、提供を行ってきた。

Fukuoka City LoRaWANでは、NTTネオメイトが福岡市内広域にLoRaネットワークの基地局を構築し、実証環境を提供するとともに、NTT西日本がノウハウを提供。実験に参加する企業は、Braveridgeによるデバイス開発サポートを受けながら、各種のIoTデバイスやセンサー、アプリケーションを組み合わせてIoT活用シーンを実証できる。提要エリアは福岡市広域で、2018年3月31日までを提供期間とする。

北海道の取り組みに関するアナウンスは、KDDIとシスコシステムズが、北海道エリアで中小企業の事業創出を目的としたIoTビジネスパートナーの募集を開始するというもの。独立行政法人中小企業基盤整備機構北海道本部(中小機構北海道)の協力を得て実施する。KDDI、シスコの取り組みでは、LPWAネットワークを活用したサービスやビジネスアイデア、LPWAネットワークを活用したシステムなどを中小企業などから募集し、実証実験を行う。

KDDIは、応募があったアイデアや技術に適合するLPWAネットワーク環境を構築し、IoTビジネスパートナーと共同で実用化に向けた実証実験を実施する。シスコはLoRaWANによるLPWAネットワークの技術支援を行う。中小機構北海道は、同機構が運営するマッチングサイト「J-GoodTech」を活用して、IoTビジネスパートナーの募集に協力するなどの支援を行う。募集期間は2017年12月28日まで。

【報道発表資料】
福岡市におけるLoRa Network実証環境提供業務の採択、および実証環境利用企業の募集について
KDDI、中小機構北海道、シスコがIoTによる中小企業の事業創出の取り組みを開始

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岩元 直久(いわもと・なおひさ)

日経BP社でネットワーク、モバイル、デジタル関連の各種メディアの記者・編集者を経て独立。WirelessWire News編集委員を務めるとともに、フリーランスライターとして雑誌や書籍、Webサイトに幅広く執筆している。