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IoTのインフラエンジニア育成へ、NTTコムなど6社が協議会発足

2017.08.29

Updated by Naohisa Iwamoto on August 29, 2017, 06:25 am JST

IoT時代のITインフラを運用・管理するインフラエンジニアの育成に向けて、IT・通信企業の6社が協議会を発足させ、活動を開始した。団体は「一般社団法人 高度ITアーキテクト育成協議会」(Advanced IT Architect Human Resource Development Council、略称:AITAC)。NTTコミュニケーションズ、伊藤忠テクノソリューションズ、NEC、KDDI、日商エレクトロニクス、シスコシステムズの6社が設立にかかわる。

IoTの進展に伴い、ITインフラの運用・管理に向けた人材にはハードウエアのスキルだけでなくソフトウエアのスキルが求められるようになってきている。一方で、そうしたインフラエンジニアの人材は、通信事業者やICT関連企業に偏在しており、実際にIoTを使ってビジネスを推進するユーザー企業には少ない。ユーザー企業におけるIoT関連サービスを柔軟で迅速に提供できるようにするためには、IoT時代のインフラエンジニアを多く育成する必要がある。

こうした背景から、AITACでは国内外の社会人や学生を対象にして、SDN(Software Defined Network)やNFV(Network Functions Virtualization)などの技術やスキルを習得した人材の育成を目指す。具体的には、(1)SDN、NFCなどの技術やスキルを習得するための体系的な育成カリキュラムの策定および提供、(2)産学連携した教育訓練の場の整備、(3)SDN/NFVなど情報通信技術の関する資格認定制度の整備--を行う。AITACの理事長には、慶應義塾大学環境情報学部長 兼 慶應義塾大学環境情報学部教授の村井純氏が就任した。

【報道発表資料】
IoT時代の新たなインフラエンジニアを育成する一般社団法人「高度ITアーキテクト育成協議会」の設立について(NTTコミュニケーションズのニュースリリース)

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岩元 直久(いわもと・なおひさ)

日経BP社でネットワーク、モバイル、デジタル関連の各種メディアの記者・編集者を経て独立。WirelessWire News編集委員を務めるとともに、フリーランスライターとして雑誌や書籍、Webサイトに幅広く執筆している。