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サイズのハンデを自律編隊飛行でカバーする「ナノ衛星」

2018.01.16

Updated by WirelessWire News編集部 on January 16, 2018, 07:00 am JST

2017年2月、イスラエルの国立ネゲヴ・ベン=グリオン大学の研究者チーム主導でインドのロケットを使ってナノ衛星の打ち上げが行われた(「BGUSAT: Israeli Academia's First Nanosatellite for Research Purposes Will Open Up New Frontiers of Knowledge」)。本体はスーパーマーケットで買える牛乳パックを少し大きくしたような10cm×10cm×30cmで重さ5kgの小型の衛星で、カメラを地上に向けて環境調査などを行っている。

2018年には、イスラエル工科大学(テクニオン)の「アッシャー宇宙研究所」が、世界初となる自律編隊航行ナノ衛星の打ち上げを計画している(「Israeli Pride: Technion to launch first autonomous nanosatellite formation into space in 2018 Science and Technology Minister Ofir Akunis: “Proof of Israel's Strength”.」)。こちらもインドのロケットを使い、10cm×20cm×30cmで大きさは2倍、重さは8kgのナノ衛星を打ち上げるのだが、3基の衛星が編隊を組んで自律的に相対位置を変えながら飛ぶ。こうした自律編隊飛行は世界初だという。

小型の衛星は打ち上げ費用を抑えることができるが、小型であるために1基にできることが限定される。3台のフォーメーションは、複数のセンサーをある程度離れた距離に配することで、1台の大型の衛星よりも3次元で対象物を捉える上では逆に有利となる。

テクニオンのナノ衛星は、自律的な編隊飛行の実証が主たる目的だが、地上からの信号を受信して救援やリモートセンシング、環境モニタリングの無線の発生源の位置を計算するために使われるという。小型化による打ち上げコスト削減は、米国やロシアよりも後発の宇宙開発には重要な推進力となる。

【参照情報】
Israel To Launch World's First Nanosatellites In 2018
Israel to launch world's first nanosatellite formation
First Israeli research nanosatellite launches from India

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