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プライスウォーターハウスクーパース「AIはむしろ雇用を増やす」 ほか

AI News July 4th week,2018

2018.07.25

Updated by Wataru Nakamura on July 25, 2018, 07:00 am JST

プライスウォーターハウスクーパース「AIはむしろ雇用を増やす」【CNBC】
プライスウォーターハウスクーパース(PwC)は欧州時間7月17日、AIが英国の雇用環境の変化に与える影響に関するレポートをリリース。このなかで、今後20年でAIに置き換えられる英国の雇用数を700万と見積もりつつ、新たに720万の雇用がAIによって創出されると予想している。製造業はAIに置き換えられる仕事が多いいっぽうで、ヘルケアやソーシャルワーク分野の雇用は増加する見込みだという。

原文:Artificial intelligence will create more jobs than it destroys? That's what PwC says

配車サービスのGrab、シンガポール国立大学とAI研究所を立ち上げ【Reuters】
東南アジアの配車サービスであるグラブ(Grab)とシンガポール国立大学が、グラブの配車プラットフォーム上の自動車の効率と稼働率の向上をサポートするAIラボの立ち上げに440万ドルを投資するという。同研究所はこのほか、東南アジアの都市における渋滞などの問題にも取り組む予定だ。

原文:Grab to set up artificial intelligence lab with Singapore university

グーグル、WeChat向けのAIゲームで中国市場に再参入【Cnet】
グーグルは7月18日、中国のメッセージングアプリ「WeChat」向けのAIゲームをリリース。「猜画小歌」というこのゲームは、プレイヤーがAIのパートナーと協力し、対戦相手とそのパートナーのAIが描いているものを当てるというもの。グーグルは昨年12月に北京にAI研究所を開設しており、WeChatの親会社であるテンセントとは今年1月、様々なプロダクトに及ぶ特許の共有で合意に至っていた。

原文:Google takes steps back into Chinese market with Wechat AI game

中国のAI,脳腫瘍などの診断の正確性で医者を上回る【Popular Mechanics】
中国の北京天壇医院(Beijing Tiantan Hospital)のAI研究センターで開発された「BioMind」というAIが、脳腫瘍やその他の疾患の診断で中国のトップ医師チームを上回ったという話を現地の新華社が報じている。BioMindは15分間で225の症例の87%を正確に診断できたといい、15人のトップ医師チームの66%という結果を上回ったという。

原文:Chinese AI Beats Doctors in Diagnosing Brain Tumors

マイクロソフト、AIやクラウド活用でウォルマートと5年間のパートナーシップ契約【Venture Beat】
マイクロソフトがウォルマートと5年間のパートナーシップ契約を締結。マイクロソフトのAIやクラウド、IoTサービスなどを活用し、ウォルマートのデジタルトランスフォーメーション促進をサポートする。この提携の一環として、ウォルマートとサムズクラブ(ウォルマートの会員制スーパー)は自社のクラウドコンピューティングプラットフォームをマイクロソフトのAzureに移行する。

原文:Microsoft and Walmart strike 5-year AI and cloud partnership

AI創薬ベンチャーのVerge Genomics、3200万ドルを調達【Venture Beat】
Yコンビネータ発のAI創薬ベンチャーである米ヴァージ・ジェノミクス(Verge Genomics)は現地時間7月16日、新たに3200万ドルの調達を発表。同社はアルツハイマーやパーキンソン病、ALSといった神経変性疾患に向けた効果的な治療薬の研究に機械学習を活用している。

原文:AI drug discovery startup Verge Genomics raises $32 million

AIヘルスケアベンチャーのViz.ai、クライナー・パーキンス・GVから2100万ドルを調達【Venture Beat】
米AIヘルスケアベンチャーのヴィズAI(Viz.ai)が先ごろ、クライナー・パーキンスやアルファベット傘下のVCであるGVを含む投資家グループから2100万ドルを調達。ヴィズAIは早期発見が重要な疾患の初期症状の発見にAIを活用。同社がすでにリリースしたソフトウェアは、脳スキャン画像を分析して脳血管障害や脳卒中などの兆候を発見できるというもので、今年2月にFDAの承認を受けていた。

原文:Kleiner Perkins and GV invest $21 million in AI health care startup Viz.ai

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中村 航(なかむら・わたる)

1985年生まれ。福岡県福岡市出身。翻訳者。テクノロジーやファッション、伝統工芸、通信、ゲームなどの分野の翻訳・校正に携わる。WirelessWire Newsでは、主に5G、セキュリティ、DXなどの話題に関連する海外ニュースの収集や記事執筆を担当。趣味は海外旅行とボードゲーム。最近はMリーグとAmong Usに熱中。