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英有権者は2大政党は現実を理解していないと考えている

UK voters think Tory and Labour are out of touch

2019.05.29

Updated by Mayumi Tanimoto on May 29, 2019, 08:15 am UTC

欧州議会選挙が実施され、イギリスでは、離脱派のブレグジット党(Brexit Party)と、残留派の自由民主党(Lib Dem)が票を伸ばし、保守党と労働党の2大政党が大敗する結果となりました。

伝統的に2大政党が強いイギリスにおいて、有権者が既存政党を見限って、かつてならインディーズ候補、泡沫候補と呼ばれていたような政党に投票した、というのは大事件です。

特に株屋丸出しで、超自由主義者、極右政治家とまで呼ばれるナイジェル・ファラージ氏に保守党支持者が流れたのは大きな驚きです。

POLITICOが本年2月から3月にかけて実施した世論調査をみると、有権者は保守党にも労働党にも失望しているのがよくわかります。

34%のロンドンの残留派は、労働党が自分達のような人々を代表していると考えていますが、東中部の離脱派だと20%、北東部だと21%と激減します。74%の東中部の離脱派は労働党は「out of touch」(現実を理解していない)と答えています。

これは労働党にとっては大きな変化です。

伝統的に労働党の支持者というのは製造業を中心とする労働者が多いバーミンガム周辺を中心とする東中部(イーストミドランド)で支持が多かったのですが、彼らを無視したような主張や行動というのが有権者の離反を招いています。

(ちなみに私の趣味であるHR/HMというのも伝統的に東中部や北東部の労働者の音楽で、オジー・オズボーンやジューダス・プリーストといったイギリスを代表するバンドはバーミンガム出身です)

党首のコービン氏はパレステチとアラブ支持者で、かなり過激な反ユダヤ主義です。

イギリスだけではなく欧州大陸でもユダヤ人に対するヘイトクライムの報告が増えている中で、反ユダヤ主義の主張を堂々と繰り返しています。 労働党は伝統的にユダヤ人支持者が多いのにもかかわらず、重要な支持母体を攻撃しているのです。

共産主義的な主張も、共産主義へのアレルギーが強いイギリスでは多くの有権者の反感を買っています。

さらに今回の選挙では、多数の有権者が保守党に対して落胆している様子もわかりました。 例えば、ロンドンの残留派のたった15%が現在の保守党は自分達のような人々を代表していると答えています。東中部の離脱派は41%、北東部では29%に跳ね上がります。

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谷本 真由美(たにもと・まゆみ)

NTTデータ経営研究所にてコンサルティング業務に従事後、イタリアに渡る。ローマの国連食糧農業機関(FAO)にて情報通信官として勤務後、英国にて情報通信コンサルティングに従事。現在ロンドン在住。

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