WirelessWire News Technology to implement the future

by Category

エルサルバドル 行政 人々 イメージ

エルサルバドル、ビットコインを法定通貨にする法案を提出へ(他2本)

FinTech News June 2nd week,2021

2021.06.11

Updated by Wataru Nakamura on June 11, 2021, 07:00 am JST

エルサルバドル、ビットコインを法定通貨にする法案を提出へ【BBC 6/7】
中米エルサルバドルのナジブ・ブケレ大統領は先ごろ、暗号通貨のビットコインを同国の法定通貨に加える計画を発表。この法案が議会の承認を得れば、エルサルバドルはデジタル通貨を公式に採用する世界初の国家となるという。ブケレ大統領は「ビットコインは外国で働くエルサルバドル人の母国への送金を容易にするだろう」とし、法定通貨への採用について「短期的な雇用創出や金融包摂を手助けし、エルサルバドルへの投資を加速させる可能性がある」としている。エルサルバドルは、国民の7割が銀行口座を保有していないものの、同国の経済は外国で働く労働者による送金に頼っており、その総額はGDPの20%を占めている。

原文:Bitcoin: El Salvador plans to make cryptocurrency legal tender

フィンテックシーンが活況を呈すアフリカ、Chipper Cashがジェフ・ベゾスらから1億ドルを調達【Quartz Africa 6/3】
アフリカ市場でクロスボーダーP2P決済サービスを提供するChipper Cashは先ごろ、アマゾン創業者のジェフ・ベゾスのVCを含む投資家グループから1億ドルの資金を調達。Chipper Cashはガーナ、ウガンダ、ナイジェリア、タンザニア、ルワンダ、南アフリカ、ケニアの7カ国で個人および法人向けにクロスボーダー決済ソリューションを提供しており、現在英国市場にも参入を進めている。同社のサービスのユーザー数は昨年の時点で400万人を超えており、一部の国ではオンラインショピング用のバーチャルVISAカード、暗号通貨取引などのサービスも開始されている。

原文:Africa’s booming fintech scene has Jeff Bezos back for more

Ally Bank、銀行の大きな収入源を占めるオーバードラフトフィーを廃止【Yahoo Finance 6/3】
米デトロイト州の金融グループであるAlly Financialは現地時間6月2日、同銀行がオーバードラフトフィー(デビットカードや小切手などで口座の残高を超過して支払いをした場合に引かれる手数料)を廃止したことを発表。銀行や信用組合の大きな収入源となっているオーバードラフトフィーについては、特に経済的に困窮している消費者が支払いを余儀なくされている状況が指摘されており、オンラインバンクのAllyではこの手数料なしのバンキングモデルのテストを行っていた。

原文:Ally Bank kills hated overdraft fees — a huge money-maker for banks

WirelessWire Weekly

おすすめ記事と編集部のお知らせをお送りします。(毎週月曜日配信)

登録はこちら

中村 航(なかむら・わたる)

1985年生まれ。福岡県福岡市出身。翻訳者。テクノロジーやファッション、伝統工芸、通信、ゲームなどの分野の翻訳・校正に携わる。WirelessWire Newsでは、主に5G、セキュリティ、DXなどの話題に関連する海外ニュースの収集や記事執筆を担当。趣味は海外旅行とボードゲーム。最近はMリーグとAmong Usに熱中。