画像はイメージです original image: Hassyoudo / stock.adobe.com
首都高、ローカル5Gの構築実験を開始。ノキア、東芝らと共同で
2022.05.13
Updated by WirelessWire News編集部 on May 13, 2022, 15:15 pm JST
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2022.05.13
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首都高速道路は2022年5月9日、都市内高速道路におけるローカル5G通信のエリア構築についての研究を開始すると発表した。日本無線、ノキアソリューションズ&ネットワークス、東芝インフラシステムズと共同で、災害時の情報収集や平常時の業務迅速化に資するローカル5G無線通信エリアの構築について研究する。
ローカル5Gは、企業や自治体などがその建物内や敷地内など、限定された特定エリアに構築する5Gネットワークである。交通機関や道路、河川などの重要なインフラ施設でも、設備の効率的かつ安全な維持管理のために「超高速」「多数同時接続」「超低遅延」という5G通信の特徴を生かせるローカル5Gへの期待が高まっている。
道路や河川といった施設でローカル5Gを利用するには、線状の敷地に沿った無線通信エリアを構築する技術が必要となる。今回の共同研究では、首都高速道路が管理する高速道路上にローカル5Gを使った無線通信エリアを構築し、線状の無線通信エリアを実現するための技術的な課題を抽出する。
例えば、カーブ部分ではSub6帯向けに東芝が開発した独自の分散型アンテナシステム「DAS(Distributed Antenna System)」を活用して、歪曲した対象領域でどの程度のエリアがカバーできるか検証する。また、ノキアのローカル5G無線基地局を使い、ミリ波帯のビームフォーミングアンテナおよびSub6帯の無線機と指向性アンテナを組み合わせて直線エリアを構築する技術について検証する。
研究では、今後約1年間をかけて首都高速道路上にローカル5Gによる無線通信エリアを構築し、実測データを取得して詳細シミュレーションとの差異分析などを実施する。具体的には、まず無線のエリアを設計するにあたって、詳細な現場環境に基づいたシミュレーションを事前に実施する。その上で、システム構築および現地での電波測定を通じて取得した実測データとシミュレーション結果を比較し、実測に近いシミュレーションを可能にする方法を検討する。
[リリース]
・共同研究「ローカル5Gの都市内高速道路への展開に関する研究」の開始について
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