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田邊 俊雅 toshimasa_tanabe

北海道札幌市出身。システムエンジニア、IT分野の専門雑誌編集、Webメディア編集・運営、読者コミュニティの運営などを経験後、2006年にWebを主な事業ドメインとする「有限会社ハイブリッドメディア・ラボ」を設立。2014年、新規事業として富士山麓で「cafe TRAIL」を開店。2019年の閉店後も、師と仰ぐインド人シェフのアドバイスを受けながら、日本の食材を生かしたインドカレーを研究している。

先行者利益、あるいは高値売り抜けという以外の価値はないのか?

カネに換算しないと意味や価値がよく分からない、企業も個人も儲かってなんぼ、ということもあるだろうが、メタバースのような新しいネット上の仮想的な世界(土地的なものはいくらでも供給されうる)であっても、リアルワールド(土地は有限)の価値観に染まってしまうことによって、その魅力が急速に色褪せる、とはいえないだろうか。

2022.06.27

日本型ミッションクリティカルDX

20年以上にわたって大きなトラブルもなく順調に稼働していて、ユーザーにとってはなくてはならない存在となっているサービスがある。JRA(日本中央競馬会)のネット投票システムである。PCで利用できるサービスの開始当初は、MS-DOSで動作するフロッピーディスクがベースのシステムだった。電話回線につないだPCにフロッピーを挿したまま、フロッピーを読み書きしながらアプリケーションが動作する、というものだった。

2022.04.14

テクノロジで陳腐化するものしないもの

手元に「すばる望遠鏡 世界一の天体望遠鏡が見た宇宙」(2001年)というDVDがある。発売時、4500円だったのだが、天体写真好きということで奮発した。すばる望遠鏡というのは、ハワイ島のマウナケアの山頂付近(標高4200m超)に設置された1999年に観測を始めた当時世界最高峰の光学望遠鏡である。

2022.04.05

「デジタル化」とは投資し続けること

私は、小さなカフェを営んでいたことがある。そこで、一応やってみたのが売り上げデータなどをクラウド化できる「レジシステム」である。タブレットさえあればハードウエアとしての「レジ」は不要だし、売り上げの集計なども容易い。しかし、次第に使うのをやめてしまった。

2022.03.26

「気候変動」がもたらすのは人類の進化かもしれない

仮に地球が温暖化しているとすれば、その結果、現在は寒冷であっても「農業や居住に好適な土地」となることが予想される地域があるはずだ。また、「干上がってしまう地域」がある一方で、「作物などを変更することで対応可能な地域」などもあるだろう。気候変動問題というのは、身も蓋もない物言いをすると、そこそこの先進国で人が沢山住んでいて、経済が回っていて、それなりに快適に暮らしているところの気候や環境が激変するのは嫌だ、今の状況から変わりたくない(変われない)という非常に保守的な主張にさえ聞こえてしまう。

2022.01.31

法人税増税/消費税減税という選択肢はないのか?

日本の税制は、法人税減税/消費税増税ということで進んできた。なぜ、法人税を増税して消費税を減税しないのだろうか?

2022.01.25

ウイスキーも「一期一会」である ウイスキーと酒場の寓話(40)

前回は、「食」について一期一会であることを書いたが、「酒」についても、一期一会であることを意識していたい。旅先で出会った地酒や地元バーテンダーによる抜群のカクテルなどももちろんであるが、特にウイスキーには一期一会という側 […]

2021.01.01

食は「一期一会」である ウイスキーと酒場の寓話(39)

久しぶりに若い頃に住んでいたあたりに用があったので、当時、給料が出た後などにたまの贅沢で行っていた美味い寿司屋へ向かった。ところが、寿司屋だったはずの場所は、小洒落たブティックになっていた。インターネットで調べてみると、 […]

2020.12.18

「文化」と「文明」の関係とは? ウイスキーと酒場の寓話(38)

「文明」と「文化」については、国語辞典で調べるとそれぞれの意味は分かるし、「文明 文化 違い」などで検索すれば、優れた論がいくつも出てくる。ここでは、文明と文化の関係というものを意識しながら両者を考えてみたい。 まず、故 […]

2020.11.25

Gmailのアドレスを名刺に刷っているようでは危うい(メール環境のプランB)

Gmailは、誰でも無料で利用できるし、迷惑メールのフィルタの精度も高く、フリーのメールサービスとしては悪くない。ブラウザでもスマホアプリでも、同じように使える。Webメールなので、Gmailをメールのアーカイブにしてお […]

2020.10.30

言葉に宿る正と邪の「コード」 ウイスキーと酒場の寓話(37)

アフターコロナのニューノーマルなどといったところで、表層的な部分はまだしも、人間の根幹を構成しているような「コード」(規定、あるいは不文律のようなもの)にまで根本的な大転換が起こるとは考えにくい。特に良い歳にもなっていれ […]

2020.09.30

人生には「お通し」が必要である ウイスキーと酒場の寓話(36)

居酒屋で飲んでいると「おっと、ここでこれ来ますか!」ということがたまにある。これ、意図して注文したものというよりは、その日によって異なる「お通し」などに良くある嬉しい不意打ちなのだ。 ずいぶん前のことだが、東京・恵比寿の […]

2020.08.16