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科学・技術・芸術の社会実装Social Implement of STEAM

「いのち」をめぐる様々な実験の舞台となる大阪・関西万博

万博思考をめぐる考察も3回目となる。最終回となる今回は、開幕まであと3年弱と迫ってきた大阪・関西万博(正式名称:日本国際博覧会2025)を取り上げたい。

2023.03.03

資源を探し、国を守る。雲を貫く電波の眼

地球観測衛星は、地球を周回する軌道から地球表面を観測する。観測する手段は光、地表を照らす太陽光の反射をつかう。この時、光は大気の層を通過する。

2023.03.01

知ることは、領ることである

パンドラの匣(はこ)は、開けてはいけないもの、の代表格だ。詩人ヘシオドスの伝える神話では、パンドラはプロメテウスの弟エピメテウスに贈り物として与えられた女性。その時の持参品がピトス pithos と呼ばれるもので、本来ならば甕(かめ)だけれど、匣になったのは、人文学者エラスムスがラテン語に訳した時にピュクシス pyxis(箱)とした為らしい。

2023.02.27

「知性」は再び浮上するか

1994年に刊行された橋本治の『浮上せよと活字は言う』は、橋本治による書物論であり、出版論である。なかでも1970年代後半以後、決定的に大きな変貌を遂げた雑誌について論じることに多くの紙幅が費されている。

2023.02.22

インフラ美学のすすめ

科学技術社会学(STS)の分野において、目に見えて派手に展開する新興テクノロジーだけでなく、その背後に隠れて地道に社会を支えているさまざまなテクノロジー、すなわちインフラ技術の働きにも目を向けようと提唱したのは、スター(S.L. Star)である。

2023.02.21

西洋中心主義者には見えない、中世の立役者

マルティン・ルターがカトリック教会の腐敗に対して発表した95箇条の論題をきっかけとして宗教改革がはじまり、世界史は大きく変わった。一般的にはそう考えられることが多い。

2023.02.20

ヴァーチャル世界が拡大する時代に、共感覚的な体験は作れるか

大正時代は、近代化を目指す日本において政治・経済・文化が大きな変貌を遂げようとした激動の時代である。東京や大阪などの都市では、西洋建築物が増え始め、自動車や電車が路面を走り、洋装が流行り始めた。

2023.02.17

新しいコミュニティを実現するために

そもそもコミュニティとは何だろうか。コミュニティには大きく分けて二つの型がある。「農村型コミュニティ」と「都市型コミュニティ」である。

2023.02.16

アスタナ万博で放たれたタイの異彩。「万博思考」はこうして生まれる

以前「岡本太郎とデザイン」について取り上げたとき、私は岡本の仕事をデザイン思考という観点から論じた。実際に岡本のいくつかの作品について見てみると、その制作プロセスは多くの点でデザイン思考のそれと共通していた。

2023.02.15

民間にチャンスをもたらす「小型化」と「拡張性」

なにか宇宙に物体が浮かんでいる。それだけでは衛星ではない。では、それが人の手の加わった人工物体ならいいのか。いや、そうでもない。宇宙空間にあるだけなら、そもそも道具としての意味がない。

2023.02.14

ものづくりの豊かさを多くの人に開いていくために

日本の建築・都市の基層をなす大工等の「ものづくり人」の世界。それが持続不可能なほどに痩せ細っている。みんな気づいている筈なのに、有効な手を打てずにいる。

2023.02.13

50年前のソ連・モスクワを振り返る 東側陣営のベールをめくる

2022年1月1日、私は数年ぶりに祖父母の家を訪ねた。ちょうど家の大整理中だったらしく、約10年前に亡くなった祖父の遺品が次々と見つかった。その中で発見されたのが1972(昭和47)年に兵庫県が実施したソ連・西欧諸国の研修旅行の旅行記であった。

2023.02.10