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科学・技術・芸術の社会実装Social Implement of STEAM

「食」の意味は、時間が変える

時間栄養学は、時間薬理学の考え方を食・栄養の領域に応用しようという考えに基づいて発展してきた。食・栄養がラメルテオンやデキサメタゾンなどの薬物と同様に、主時計や末梢時計をリセットできるか否かということである。

2022.12.12

脱炭素が禍いの種になるとき

不快感を覚える人もいるだろうが、実は、温暖化がもたらすのは害悪だけでない。地域によってはプラスの影響を及ぼすこともある。単純に寒いところは暖かくなればありがたいし、経済面ではより顕著な影響が現れる。

2022.12.09

よく生きるとは、時計を合わせることである

身体が持つ時計には意味がある。しかし私たちは、自分の意思を優先させ好きなときに好きなことをする。生体リズムの仕組みの研究者である柴田重信氏が時計遺伝子や体内時計について解説する。

2022.12.08

表面的な歴史観を修正する、テクノロジーの補修論的転回

著名建造物についての一般人の評価には、厳しいものも少なくない。授業で欠陥デザインについて扱った時、複数の学生があげた例は、震災時に窓が開かず研究者が困ったという、著名建築家による某大学の有名ホールである。

2022.12.07

私たちに残された「対話」という道

「なぜ、私にあんなことをしたの?」被害者から加害者に向けられる問い。これが、私の研究の出発点にあった。

2022.12.06

違いがわかるとは、分けることである

知るという行為を、知らず識らずのうちに繰り返す毎日。あらためて知ることの周辺を問い直したり、原因をさぐったり、あるいはひねくり回したり、自由に歴史をたどり、世界を巡ることも。そんなことを始めるのも愉しい。

2022.12.05

日本人が理解しがたい「気候正義」

脱炭素を進めていくということは、すでに政治的には大筋で合意がなされている。しかし最近では国と国との間の約束ごとよりも、企業の活動に対しての世間の関心が高まっている。

2022.12.02

宇宙からしかみえない真実がある

飛行機械の歴史は「空から見渡す」という用途と密接に結びついている。有り体に言えば軍事目的の偵察だ。1783年にモンゴルフィエ兄弟が熱気球を発明して以来、20世紀初頭まで、気球は偵察と大砲の弾着観測のために盛んに利用された。1903年にライト兄弟が飛行機を発明すると、浮いているだけの気球は飛行機から攻撃されるようになって姿を消す。

2022.12.01

私たちを支配する「手数料」

資本主義の特徴は持続的経済成長だとされる。私たちは春闘のたびにベースアップを要求するのが通常であるが、それは経済が成長するものだという前提があるからにほかならない。

2022.11.30

新世代のアスリートを育むメタバース

スポーツ分野のメタバース活用で最近注目を集めた話題といえば、英プレミアリーグのマンチェスター・シティ(以下、マンC)がVRトレーニングプラットフォームのRezzilと提携したという話だ。

2022.11.29

デジタル化で薄れる共生感覚

近年、「あいまいな喪失」が注目されている。「さようならのない別れ」も関わりが深い現象だ。人が生きているのか死んでいるのかを認識しにくいという経験とも言える。

2022.11.28

不確実さこそ、人の世の塩である

人が進歩を続けているのかという問いに対しては、異なる角度から見てみると別の答えが現れる。市民社会になってから社会全体が進歩という概念・共通価値を共有するようになったが、新たな問題も浮上した。目下の問題の一つが、人が長生きをするようになったことだ。

2022.11.25