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科学・技術・芸術の社会実装Social Implement of STEAM

「話し合いで解決すればいい」の真実

「戦争をなくすには、どうすればいいと思いますか」と大学の授業で学生たちに問いかけると、必ず数名が「政治問題を武力ではなく、話し合いによって解決すればいい」と答える。

2022.11.24

ピケティが見逃した「金融社会」

2014年に出版されたトマ・ピケティの『21世紀の資本』(山形浩生・守岡桜・森本正史訳、みすず書房)は、当時大きな話題となった書物である。これは、格差社会を論じた研究だとまとめられよう。

2022.11.22

脱炭素の思想 人類は地球に責任を負えるのか

脱炭素は、人新世によって出来上がった今の状態をそれ以前に戻すことを目的とした考え方なのである。人新世(Anthropocene)とは、更新世(Pleistocene)や完新世(Holocene)といった地質時代を指す用語から派生したもので、人類が地球の地質を変えた時代を指す。

2022.11.21

人を傷つける行為は、語れないときに加速する

インターネットの炎上によって特定の人たちが仕事を失うことを、「キャンセルカルチャー」と呼ぶ。日本だけではなく、世界中でキャンセルカルチャーが広まりつつある。

2022.11.18

日々の生活こそ凡てのものの中心である

2020年初頭以降、コロナウイルスの世界的な感染拡大によって私たちの生活は一変した。何がどのように変わったのか逐一挙げていてはキリがないが、最も大きな変化の一つが移動の制限であろう。

2022.11.17

偉大な発見には、多くの知性の協力が不可欠である

そもそも「知性」とは何か。そこにはさまざまな解釈があり、決め手となる定義がない。しかし私たちは何となく漠然と「複雑な行動を生み出す、脳に由来する何か」といった意味を了解し、「知性」という言葉を使っている。

2022.11.16

巨大な宇宙から持ち帰れるものは情報だけである:モダンタイムズ

2022年の初頭、様々なメディアが年頭に出した記事を横断検索すると、意外な位に宇宙とビジネスを結びつける記事が多かった。曰く「宇宙旅行元年」「宇宙旅行目指す」「宇宙空港に期待」「民間人も続々宇宙へ」「衛星データ利用で新たな動き」などなど。

2022.11.15

進んで止まる事を知らない科学は、かつて我々に止まることを許してくれた事がない

本稿は、モダンタイムズ編集部が、「そもそも人類の進歩とは何か。社会は今も進歩し続けているのだろうか」というテーマで科学哲学者の村上陽一郎氏にインタビューした記事の抜粋です。

2022.11.14

データの民主化から始めよ:モダンタイムズ

米国を見ると「マルチクラウド」が加速している。日本にはITのトレンドが米国よりも3年から5年遅れて入ってくることが多い。マルチクラウドは、日本でも今後さらに注目される技術の1つになるだろう。

2022.11.11

「有害である」とは効果を裏付ける評判である:モダンタイムズ

「メディア」はラテン語Mediumの複数形であり、もちろん英語でも宗教用語としては「霊媒」などの意味で使われてきた。しかし、今日的な意味の用法では1920年代にアメリカの広告業界が雑誌・新聞・ラジオを指してmass mediumと呼び、その集合名詞mass mediaが「広告媒体」として使われ始めた。

2022.11.10

「読むこと」と「書くこと」が分断したメディア環境の教育像:モダンタイムズ

メディアと接することは時間を使う。我々がメディアに接する時間は、睡眠や仕事の時間を差し引けば、平日は最大7時間ほどだろう。多めに見積もると1日の3分の1にあたる。

2022.11.09

国民社会主義(ナチズム)は、共感と合意の運動である:モダンタイムズ

フランス革命以後、つまり「長い19世紀」以来、バラバラな大衆を国民にいかにまとめあげていく政治が求められ、そのプロセスの中で人々は政治に参加することで覚える喜びを発見した。大衆が自己愛を確認できる、あるいは自尊感情を抱ける政治様式がナショナリズムである。そうした「国民主権」の政治がまさに大衆を国民化していった。

2022.11.08