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物質知性と量子化学Schrödinger’s Wednesday

分子薄膜技術:分子を並べて見て使う

1999年にオーストリアの研究者が、「Wave-particle duality of C60 molecules」という題目の論文をNatureに発表しました。今回の講演では、この論文の詳細を紹介するとともに、私自身の分子薄膜技術についてお話しします。

2022.09.22

低学歴化が進む日本への次の一手、再生産と負のスパイラルからの脱却

岡本さんは鹿児島県生まれの38歳。郷土愛に溢れる九州男児です。慶應義塾大学理工学部および同大学院理工学研究科を修了後、26歳でケンブリッジ大学物理学部にて博士号を取得しました。在学中の研究成果がNature Materialsなどに掲載されました。

2022.09.09

創造的な仮説を生むのは、実践/理論、経験/思索、模倣/逸脱の予期せぬ出会い。芸術はもっと科学から学べるはずだ

「プロトエイリエン・プロジェクト」は、2019年に久保田先生(他2名)によって始まりました。このプロジェクトが作った作品「FORMATA(冒頭の写真)」は、水のないミニ惑星における、地球外的で、活動的で、自発的な実体です。

2022.09.02

アタマが良くなるクスリを作ることは可能か

環境中には様々な化学物質が存在していて、これが私たちに影響を及ぼすとき、まず初めに化学物質と受容体の結合がおこります。「受容体」がキーワードです。松島研究室はビスフェノールAが非常に強く結合するエストロゲン関連受容体γ型を発見、さらに、ユニークなエストロゲン受容体応答特性を示すハロゲン含有の新世代ビスフェノール(ビスフェノールAF)を見い出しました。

2022.08.26

シュレディンガーというよりはディラックだと思いますがね

関先生の目下の関心事は「電子共役概念の変革」です。「有機化学に基づく分子性物質の設計・分子間空隙の制御・凝縮相における熱ゆらぎ抑制により、新しい分子間電子共役を達成しつつ、最先端の機能物性科学的評価手法により、得られた高密度共役物質の優れた電子伝導やスピン輸送、特異な電子相関や局在状態に関わる未踏機能を実現する」ことなのだそうですが、なんだかよくわからないので、詳細は8月3日のシュレディンガーの水曜日でお聞きすることにしましょう。

2022.07.29

心の傷は専門外ですが、身体の傷は綺麗に修復してみせましょう

怪我や火傷などでカラダに傷がつくと、私たちのカラダは傷口の周りの皮膚を猛スピードで引っ張って、なるべく早く修復しようとします。あまりに早い修復であるが故に見た目が綺麗にならないのですが、そこに集まる力をコントロールできる機能性材料を設計すれば傷跡を綺麗に治せるはず、というのが鳴瀧研究室の仮説です。

2022.07.22

アゾベンゼン(azobenzene)が私に語りかけてくるんです

今週の「シュレディンガーの水曜日」は、関先生の最終講義のエッセンスをいち早く拝聴できる機会になるかと思います。自分の研究方法に悩む若手研究者には非常に参考になると思いますよ。知る人ぞ知るスゴい人ですからね。

2022.07.15

私はなぜマイクロプラスチックの研究のために日本に来たのか

カートハウス研究室では、天然高分子を含む機能性ハイブリッド材料、プラスチック材料の劣化に関する研究、そして河川にあるマイクロプラスチックの調査・研究を実施しています。ただし、カートハウス氏の究極的な目標は「100%のリサイクル」です。

2022.07.08

20世紀が半導体の世紀なら、21世紀はトポロジカル物質の世紀である

日本で最も分かりやすい「トポロジカル物質」の解説書を作ったのが、今回講師としてお招きした長谷川修二先生でしょう。次世代の半導体の可能性を知りたい人はぜひ6日の「シュレディンガーの水曜日」にお集まりください。

2022.07.01

ウェブが探索的思考のための装置になり得ない理由 「ウメサオの霧箱」を3D空間で展開してみよう

梅棹忠夫アーカイブズ・クルーズをみなさんに体感していただきながら、日本の(デジタルも含む)アーカイブズの将来がどのようなものになっていくのかを妄想する夜にしたいと思います。

2022.06.24

データの分散管理でこころの自由と価値の共創を実現します

基本的なパーソナルデータ(PD)は個人個人が分散管理したほうが、安全性が高いと同時にその価値を最大化できるはず、というのが橋田先生の主張です。ここでパーソナルAI(PAI)という概念が登場します。ある特定個人に合わせて最適化された情報あるいはサービスを提供しようとする考え方です。

2022.06.20

自己組織化(self-organization)の「自己」って何だ?

相互作用する自己駆動粒子の集団挙動を観察し、動的な階層構造の自己組織化の実現および機構解明を目指しているのですが、ここで改めて、自己組織化の自己というのはselfでいいのだろうか、ひょっとしたらautonomous(自律)が相応しいのではないか、という少し根源的な疑問が生じます。今週の「シュレディンガーの水曜日」では、このあたりの皆さんのご意見をお聞きしたいな、と考えています。

2022.06.13