海外から優秀な生徒を集めやすくなる、企業との共同研究が増加する等々、大学ランキングは大学経営に直結することが知られている。注目しておきたいのは日本を除くアジアの有力大学の躍進ぶりだ。日本が欧米にキャッチアップし終わったと安堵し、気を緩めている間に、アジアの大学がまったく別の方法論(いわゆる『第二種の基礎研究』)でその存在感を増している。彼らはどのように大学を経営しようとしているのか、彼らの研究開発方法やテーマはどこに向いているのかを知ることは、もはや日本の最先端科学の研究者にとっての必須科目になってしまったと言えるだろう。
2014.02.17