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モバイル開発者が非常に興味を持っているのは、依然としてiOS

2011.05.25

Updated by on May 25, 2011, 16:30 pm JST

AppceleratorとIDCは、2011年4月にQ2 2011 Mobile Developer Reportを発表した。それによると、世界のモバイルアプリ開発者の中で最も興味を引き付けているのはAppleのiOSで、91%が「非常に興味がある」プラットフォームとして支持していることがわかった(図1)。またGoogleのAndroidへの関心は、開発の分散の懸念などで、熱狂のフェーズから安定期に入ってきた。

「非常に興味がある」プラットフォームの2位はApple iPad。Android Phoneは今回2ポイント減の85%、2011年1月時点で関心度が12ポイントも上昇したAndroid Tabletは3ポイント減の71%となった。

▼図1:携帯アプリ開発者が非常に興味のあるプラットフォーム(2011年4月)
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Androidの開発で懸念しているのは、「リソース分断の問題」で63%と最も多い(図2)。あとは「タブレット機器に勢いがない」30%、「Android app storesが多すぎる」28%、「タブレットの価格が高い」27%などとなっている。

▼図2:開発者の懸念するAndroidのリスク(2011年4月)
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但しリソース分断問題は、Androidに限ったことではなく、モバイル業界全体の問題だ。開発言語などのスキルの分断に関しては33%が問題だとしている(図3)。iOSやAndroidなど複数のOSに対して開発が必要である点に関しては22%が、Androidのソフトウエアとハードウエアの分断の問題に対しては21%などとなっている。

▼図3:開発者の懸念するモバイル業界の問題(2011年4月)
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携帯アプリと携帯サイトへの関心を聞いたところ、携帯アプリのみに関心があるのは48%、携帯サイトのみに関心があるのは10%、両方に関心があるのは42%だった。携帯サイトへの関心は半数を超えている。携帯サイト構築に関心がある理由としては「クロスプラットフォーム開発のしやすさ」67%、「スキルセットの拡大」60%、「携帯サイトをすぐに構築できるから」52%、「市場機会があるから」47%、「app storeに拘束されない」45%などとなっている。

▼図4:携帯サイト構築に関心のある理由(2011年4月)
201105251630-4.jpg

本調査について

モバイルの開発環境を提供しているAppceleratorを利用している世界の2,760の開発者に対する調査の結果。

【情報ソース】
2011年4月26日のIDCのリリース
Apple Shines, Google Slows, and Microsoft Edges RIM in Battle for Mobile Developer Mindshare
The Appcelerator-IDC Q2 2011 Mobile Developer Report [PDF]

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