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航空機整備に個人向け紛失防止IoT製品「MAMORIO」を活用、JALが実験を実施へ

2016.11.04

Updated by Naohisa Iwamoto on 11月 4, 2016, 13:25 pm JST

スマートフォンのBYODのように個人向けのツールであっても、ビジネスに活用して業務効率化や価値創出につなげることは可能だ。そうした中で、日本航空(JAL)は、個人向けに開発されたIoTツールを、航空機整備業務に活用する実験を開始する。先進的な技術を使った課題解決への試みである。

JALは、世界最小クラスの紛失防止IoT製品「MAMORIO」とそれを利用したプラットフォームを提供するMAMORIOと共同で、JALの航空機整備に用いる作業台などの機材の管理を行う実証実験を実施する。

作業台は、整備場や駐機場などの様々な場所に移動させて使う可動式の機材。JAL整備場、駐機場では約200台の作業台が使われており、これまでは整備士同士がトランシーバーなどを使って位置情報を確認していた。これをメインテナンスセンターで一括集中管理することを目的として、IoTによる管理の実証実験を行うことになった。

▼作業台(手前)。MAMORIOが紐でぶら下がっている。
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MAMORIOは、Bluetooth 4.0(BLE)で通信するIoT端末。35.5mm×19mm×3.4mmと手のひらにすっぽり収まるサイズで、個人の所有物の紛失防止対策を主な目的として提供されていた。法人利用への展開を目指すMAMORIOと、資産管理効率化を進めたいJALの狙いが一致し、今回の取り組みにつながった。

実証実験では、羽田空港の約140台の作業台にMAMORIOを取り付けて、位置情報管理を行う。MAMORIOが発するBLEの電波は、整備士が携帯するスマートフォンで受信し、MAMORIOの位置情報を管理するサーバーに自動的に送信するシステムを構築した。サーバーに集約された位置情報は、MAMORIOがJAL専用に開発したパソコンように管理画面から確認が可能で、JALメインテナンスセンターで集中管理を可能にする。

▼機材管理システムの管理画面とMAMORIO
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実際の実験は、JALグループの航空機整備会社である「JALエンジニアリング」が中心となって実施する。11月から2017年3月にかけて、資産管理の効率化について実証する計画だ。

【報道発表資料】
MAMORIOのIoTデバイスを活用してJAL整備用器材の位置管理について実証実験開始

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岩元 直久(いわもと・なおひさ)

日経BP社でネットワーク、モバイル、デジタル関連の各種メディアの記者・編集者を経て独立。WirelessWire News編集委員を務めるとともに、フリーランスライターとして雑誌や書籍、Webサイトに幅広く執筆している。

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