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産業 IoT イメージ

GEの産業向けIoT基盤やアプリが国内で使いやすく、NEC、NTTコムが自社サービスと連携

2016.11.08

Updated by Naohisa Iwamoto on November 8, 2016, 07:25 am JST

産業向けのIoTプラットフォーム「インダストリアルインターネット」を推進するゼネラル・エレクトリック(GE)グループが、国内のIoT市場にも影響力を強める可能性が出てきた。NECやNTTコミュニケーションズといった国内大手企業が、GEグループと手を組んで、GEのIoTプラットフォームやアプリケーションを利用できる環境の提供を始める。

NECはGEデジタルと、IoT分野で包括的な提携を結んだ。顧客企業のデジタルトランスフォーメーションの促進に向けたものだ。システム構築や運用の実績、AI(人工知能)やIoTなどの先進技術を持つNECと、インダストリアルインターネットをグローバルに推進するGEが提携し、日本企業向けのIoTソリューションの開発、導入、保守サポートまで一貫した体制が構築できる。

まず、GEの産業向けクラウドプラットフォームの「PREDIX」をNECが自社のグローバルサプライチェーン革新プロジェクトに導入し、海外プロジェクトのサプライチェーンの効率化によるコスト削減を目指す。その後、NECは自社で導入したPREDIXのノウハウを元にして、GEと共同マーケティングを実施し、ソリューションを提供していく。このほか、両社のテクノロジーの融合によるIoT分野での新しい価値の創造への取り組み、日本国内でのPREDIXのトレーニング、サポート体制の充実、ITおよびOT(オペレーションテクノロジー)分野におけるサイバーセキュリティ領域のソリューション開発などを推進する。

NTTコミュニケーションズは、同社のIoTソリューションパッケージである「IoT Platform Factoryパッケージ」に、GEのIoTアプリケーション対応の新プランを追加した。IoT Platform Factoryパッケージは、IoT導入に必要なデータ収集アプリケーション、データ分析アプリケーション、セキュアなネットワーク、プライベートクラウド、産業機器やセンサーなどに接続するデバイスを、ワンストップで提供するもの。新しくプランとして追加したのは、IoTデータ収集アプリケーション「GE Historian」と、IoTデータ分析アプリケーション「GE CSense」である。

▼NTT comの「IoT Platform Factoryパッケージ」概要図
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データ収集アプリケーション「GE Historian」では、産業機器やセンサーなどから取得したデータを、NTT Comのクラウド基盤「Enterprise Cloud」上に収集する。あらかじめ多様な通信プロトコルに対応しており、産業機器やセンサーなどから出力されるデータを容易に収集できる。もう1つのデータ分析アプリケーション「GE CSense」では、産業機器やセンサーなどから取得したデータを各種の手法で分析することにより、生産工程に隠れている課題を発見できるようにする。これらによりIoTデータをセキュアかつ容易に活用が可能になり、産業機器の予防保全や製品の品質向上に役立つ知見を得ることができる。

【報道発表資料】
NECとGE、IoT分野で包括的な提携
NTT ComのIoT Platformサービス「IoT Platform Factory パッケージ」のプランを拡充

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岩元 直久(いわもと・なおひさ)

日経BP社でネットワーク、モバイル、デジタル関連の各種メディアの記者・編集者を経て独立。WirelessWire News編集委員を務めるとともに、フリーランスライターとして雑誌や書籍、Webサイトに幅広く執筆している。