画像はイメージです original image: © jan_S - Fotolia.com
自社サービス専用のIoTボタンを手軽に開発可能に、ソラコムがボタン型デバイス
2019.02.15
Updated by Naohisa Iwamoto on February 15, 2019, 06:25 am JST
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2019.02.15
Updated by Naohisa Iwamoto on February 15, 2019, 06:25 am JST
IoTの最もシンプルな利用形態の1つであるIoTボタンを、自社サービスなどで手軽に利用できるようにするボタン型デバイスが、ソラコムから登場した。例えば、タクシーの呼び出しボタンとして顧客に配布することで、ボタンを押すだけで顧客宅にタクシーが向かうといったサービスの開発が容易になる。
ソラコムが提供を開始したのは、セルラー通信内蔵のボタン型デバイス「SORACOM LTE-M Button for Enterprise」(以下、SORACOM LTE-M Button)。通信機能としては低消費電力のLTE規格であるLTE-M(LTE Cat.M1)を採用。ボタンのほか、アンテナ、組み込み型SIMであるeSIMを内蔵する。電源は単4形乾電池2本で駆動し、電池交換も可能。
SORACOM LTE-M Buttonを利用することで、顧客企業が自社のサービス用のプロダクトとしてIoTボタンを開発、提供できるようになる。デバイスから送られるデータの送信先も、顧客の指定した環境に設定できる。SORACOM LTE-M Buttonの価格は1台5980円で、100台単位の提供となる。eSIMが組み込まれているため、顧客企業はSORACOM Air for セルラー plan-KM1 の料金体系に則って、遠隔から回線の開通や休止などの管理が可能。また、SORACOM プラットフォームが提供するアプリケーションサービスである「SORACOM Beam」「SORACOM Funnel」「SORACOM Harvest」を利用することで、ボタンからのデータの収集・蓄積や、データ転送、クラウド連携を容易に実現することもできる。
ソラコムは、2018年10月にアマゾン ウェブ サービス(AWS)に対応したセルラー通信搭載のボタンデバイス「SORACOM LTE-M Button powered by AWS」の提供を始めている。今回のSORACOM LTE-M Button for Enterpriseの提供により、AWSに依存せず自社サービスやプロダクトとしてIoTボタンを開発、提供しやすくなった。
【報道発表資料】
・自社プロダクトとして提供も容易なセルラー通信内蔵ボタンデバイ「SORACOM LTE-M Button for Enterprise」を2月14日より提供開始
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