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  • 「気候変動」がもたらすのは人類の進化かもしれない

    2022.01.31

    仮に地球が温暖化しているとすれば、その結果、現在は寒冷であっても「農業や居住に好適な土地」となることが予想される地域があるはずだ。また、「干上がってしまう地域」がある一方で、「作物などを変更することで対応可能な地域」などもあるだろう。気候変動問題というのは、身も蓋もない物言いをすると、そこそこの先進国で人が沢山住んでいて、経済が回っていて、それなりに快適に暮らしているところの気候や環境が激変するのは嫌だ、今の状況から変わりたくない(変われない)という非常に保守的な主張にさえ聞こえてしまう。

  • みんながメディアになる時代に重要なのは、自分の貴重な時間を奪うメディアから自分を遠ざける方法の確立

    2022.01.24

    SNSなどで、他人のボヤキやつぶやきに反応していちいち感情を発露させているのは、どう考えても時間の無駄である。その分、沈思黙考すべき時間が減っているはずだ。「みんながメディアになる時代」に重要なリテラシーは、「自分をメディア化する方法」ではなく、下らないものから自分を遠ざけるための技法や態度、ということになる。

  • コロナ禍ではっきりした未来の「営業」スタイル

    2022.01.18

    コロナ禍でリスクを避けるために営業も仮想化した会社が多いわけですが、リモートでの営業活動であっても、営業する側も顧客の側もそれほどの不便は感じないということが、実際のパンデミックでよく分かったということなのでしょう。

  • いちばんうまくできるのは、いつまでも待ち続けることです

    2021.07.30

    コロナ禍で明らかになったのは、日本という国のデジタルとの相性の悪さだが、自然と対話するアナログにはまだ一縷の望みがある。小さなマーケットで高品質・高価格なアナログ部品/製品を作り続けるのが日本の生き残る道であろう。日本にとって、宇宙関連産業と通信分野は極めて有望なマーケットになるはずだ。

  • 「自律的テレワーク」とはどのようなものか

    2021.07.26

    テレワークの本丸は、中小企業、広義のエッセンシャルワーカー(essential worker)、東京以外の地域、そして、労働人口とカウントされていない人の社会への貢献、という4つのポイントで表現できる。さらに、主題はテレワークも含めた新しい働き方だろう。今すぐできそうな「働き方改革」のためのアイデアを列記してみた。キーワードは自律的(autonomous ではなくindependent)である。

  • 和の事象をリフレーミングし和を再生する

    2021.06.25

    和の強みは様々に繰り返し伝えられているが、同じくらい弱点もあると考えるべきだ。日本人が得意ということになっている「高品質」は、ある閾値を超えると「過剰品質」に転じる。高品質は強みかもしれないが、過剰品質は「適度な品質で低価格な商品」に絶対に勝てない。新しい和のサービスや和の事業は、強みと弱点をリフレーミングすることから生まれてくるはずだ。

  • 「Digital 3rd Place」は成立するか

    2021.05.19

    米国の社会学者レイ・オルデンバーグ(Ray Oldenburg)が、著書『The Great Good Place』でサードプレイス(3rd Place:職場でも自宅でもない、寛げる第3の場所)の重要性を指摘したのは1989年だ。彼の主張自体はジェイン・ジェイコブズ(Jane Jacobs)の『アメリカ大都市の死と生』(1961)を下地にしていて、都市化が進行していく中で、インフォーマルでお気軽な社交の場が失われ、家庭や職場以外でのコミュニケーションが喪失されていることを嘆くものだったと考えて良い。

  • 「私たちは言葉を食べている」 食品言語学のススメ

    2021.04.09

    日本語の場合、いわゆる「食」に関する語彙数が「世界一多い」ということもあるので、食品や食事に関連する言語や言葉とその用法に関する課題を中立・公正・科学的に取り上げようとする「食品言語学」なる学問があっても良さそうな気がするのである。