東日本大震災から2年が過ぎて、さまざまな災害対策が実際に動き出している。基地局の災害対策や移動基地局車の高速対応、パケット通信で音声メッセージを届ける「災害用音声お届サービス」の事業者間共通利用化などの発表があった。また、MVNO(仮想移動体通信事業者)の動きが活発だったのも特徴。日本通信はレイヤー2接続をKDDIとソフトバンクモバイルに申し入れたほか、BIGLOBEからは低コストで利用できる「ほぼスマホ」の発表があった。
2013.04.01
NTTドコモとKDDIは2013年3月29日、災害時の通信確保などを目的とした携帯電話基地局の導入についてそれぞれ発表した。NTTドコモは、LTEサービスの「Xi」に対応した移動基地局車を導入。KDDIは「トライブリッド基地局」を100局、「基地局バッテリー24時間化」を2000局、設置を完了したと発表した。
2013.03.29
日本通信は2013年3月28日、KDDIとソフトバンクモバイルの両社にそれぞれ、相互接続を申し入れたと発表した。NTTドコモとは2009年3月にレイヤー2接続を実現しMVNOサービスを提供している。これに続く形でKDDIとソフトバンクモバイルにもレイヤー2接続を申し入れた。
2013.03.28
電気通信事業者協会(TCA)、NTTドコモ、KDDI、沖縄セルラー、ソフトバンクモバイルは2013年3月25日、災害時に音声メッセージをパケット通信で届ける「災害用音声お届サービス」を事業者間で相互に利用できるようにすると発表した。相互利用は2013年4月1日から開始する。
2013.03.25
この週は、NTTドコモの接続料改訂やソフトバンクモバイルの新サービス「ダブルLTE」など、キャリアーの動きが活発だった。また、都市部の地下を走る鉄道のエリア化進展のニュースが多かったこともトピックだった。まずはキャリアーの取り組みのニュースから見ていこう。
ソフトバンクモバイルは2013年3月21日、同社の「SoftBank 4G LTE」サービス対応端末で、イー・アクセスのFDD-LTEサービスも利用できるようにする「ダブルLTE」の提供を発表した。双方のネットワークを利用できることで、パケット接続率を向上させる狙い。同日から提供を開始している。
2013.03.21
郵便ポストのNFCタグを使って情報提供、クルマの衝突防止補助システムとスマホの連携--新しいジャンルでのスマートフォンの活用に向けた施策が発表されている。一方でNTTドコモはクラウド型のメールサービス「ドコモメール」の提供延期を発表した。首都圏の鉄道では地下区間のサービスエリア化が大詰めを迎えている。東急東横線が東京メトロ副都心線と相互直通運転を開始し、新しく地下区間となった渋谷駅近辺のトンネル内が開業初日からエリア化されたほか、東京メトロのエリア化も進んでいる。
2013.03.18
Mobile World Congress 2013(MWC 2013)でネットワークのインフラからアプリケーションまでさまざまなソリューションを展示していたエリクソン。その会場で、無線アクセスの専門家であり、エリクソンで無線アクセス戦略およびビジネス開発の責任者を務めるセバスチャン・トルストイ氏にインタビューを行った。LTE時代から先に通信事業者が見通すべき投資のビジョンとはどのようなものか、エリクソンの専門家が語る。
2013.03.15
「Mobile World Congress 2013」開催前からNTTドコモの発表が途切れることなく続き、この週も多くの発表があった。スマートフォン一色に見える市場動向の中で、非スマートフォン端末の新製品も特定の用途などをターゲットとして登場している。2月の事業者別の純増数では、ソフトバンクモバイルとKDDIが好調、ドコモも純増に返り咲いた。
2013.03.11
3月1日、KDDIは、トライブリッド基地局をはじめとした災害対策への取り組みについて説明会を開催した。また同日運用を開始したトライブリッド基地局「春日部南中曽根局」を報道陣に公開した。
2013.03.04