モバイルプロセッサを巡る競争が一段と激化している。MWC2012では、プロセッサメーカーはスマートフォンメーカーと一連托生であることがよく見えた。その逆も然りである。
2012.03.02
スマートフォン時代の到来とともに、通信事業者をとりまく環境が変わってきたが、とくに今年は、各通信事業者のコメントに一貫性が見られる。キーワードは、「エコシステムの模索」であろう。
2012.03.01
「MWC 2012」で、富士通はクアッドコアのTegra 3を搭載したハイパフォーマンスモデルのスマートフォンを出展している。防水・防塵といった特徴を従来機から引き継ぎ、高性能を前面に打ち出した「Ultra Hi-Spec」のARROWSだという。
「MWC 2012」でクアルコムは、Snapdragonなどのプロセッサーはもとより、LTE時代のネットワーク技術を積極的にアピールしている。1つが「HetNet」(Heterogeneous Network)のデモ、もう1つがLTE網でブロードキャストを実現する「eMBMS」(evolved Multimedia Broadcast Multicast Service)のデモだ。
「MWC 2012」で、パナソニックは中庭に独立した建物でブースを設け、スマートフォンのグローバル進出をアピールしている。グローバルモデルの「ELUGA」の1号機を出展するほか、プロトタイプとして2号機となる「ELUGA power」も展示している。
「MWC 2012」のエリクソンブースでは、スマートフォン時代に対応したネットワークに関連するデモが見られた。制御信号の抑制につながる方式のデモや、VoLTEの実用化に向けた技術のデモである。
MWC 2012のノキア シーメンス ネットワークスの展示に通底していたのは、様々な技術の複合でネットワーク・ソリューションの最適化を顧客と共に目指す、というコンセプトである。すべてを紹介することはできないが、ここでは筆者が気になった商品やソリューションをピックアップしてお伝えする。
2012.02.29
「MWC 2012」のクアルコムブースでは、クアルコムアセロス2月23日に発表したばかりの高速Wi-Fi規格「802.11ac」に対応した製品版のチップを使った、スループットのデモが行われている。802.11nに比べた際の高速性が際立つデモである。
「MWC 2012」のクアルコムブースでは、同社のプロセッサーのSnapdragonシリーズの性能を示すデモがブースの最も目につくコーナーで展示されている。複数のコアを持つSnapdragonでは、コアごとが独立して動作できる非同期動作を売り物にしており、その動作の様子を目で見ることができる。
「MWC 2012」のノキア シーメンス ネットワークスのブースでは、通信事業者のサービスの利用状況や課金管理をFacebookを通じてできるFacebookアプリの実演を行っている。また、同社が世界5カ所で展開するSmart Labによるスマートフォン時代のネットワーク知識をクイズ形式で試すデモや、LTEを使ってロボットを制御する展示もあった。