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新井 均 hitoshi_arai

NTT武蔵野電気通信研究所にて液晶デバイス関連の研究開発業務に従事後、外資系メーカー、新規参入通信事業者のマネジメントを歴任し、2007年ネクシム・コミュニケーションズ株式会社代表取締役に就任。2014年にネクシムの株式譲渡後、海外(主にイスラエル)企業の日本市場進出を支援するコンサル業務を開始。MITスローンスクール卒業。日本イスラエル親善協会ビジネス交流委員。E-mail: hitoshi.arai@alum.mit.edu

注目を集める「エイジテック」の本質とは? The AgeTech Revolution(ケレン・エトキン著)を読んで

「エイジテック」(AgeTech)は、高齢化する人と社会の様々な課題をテクノロジーで解決しようとすること、であろうことは容易に想像がつく。しかし、このエイジテックについての本の著者であるケレン・エトキン(Keren Etkin)本人の話を聞く機会があり、少し見方が変わった。

2022.11.25

エネルギー輸出国となったイスラエルの「ゼロエミッション Energytech」

複雑化する世界の中で自国のポジションを守るためにも、どのような技術を他国に先駆けて確立し戦略的に発展させるべきか、経済安全保障からの視点が重要である。日本は専制主義の国家のような軍事力を背景にした外交は行わないし、エネルギーを武器にした外交も行うことはできない。しかし、他国より優位に立てる技術は持っている。その意味でも、同様に技術立国であり、厳しい歴史・環境を生き抜いてきたイスラエルの動きは参考になる。

2022.10.07

「non-committal position」を指向するイスラエル

ロシア軍によるウクライナ侵攻は、一向に行く末が見えないまま、まもなく2カ月が経とうとしている。ロシアにもウクライナにも多くのユダヤ人がいるという点でイスラエルと両国との関係性はあるものの、イスラエルはNATO加盟国でもなくロシアの隣国でもない。しかし、イスラエルはかなり早い段階から仲介に動き出している。ウクライナ危機でのイスラエルの立ち位置について考えてみたい。

2022.04.18

大きく変わりつつあるイスラエルの政治

去る9月12日に日本イスラエル親善協会(JIFA)の主催で「Introduction of Israeli Politics and Society」というテーマの講演会がオンラインで開催された。

2021.09.27

平時と有事とが連続する世界に生きるには

コロナ禍に振り回されている約2年間、我々はそれまで当たり前と思っていた社会システム(構成要素である自分自身を含めて)の脆弱性を目の当たりにしている。先日、ある調査研究機関から「なぜイスラエルのワクチン接種はあれほど迅速に進んだのか?」という問いかけを頂いた。

2021.09.16

イスラエル新連立政権のゆくえは?

野党のうち8党が新政権の樹立に合意した。多くのメディアが指摘するように、「反ネタニヤフ」の一点だけで手を組んだ、左派から右派まで大変にスペクトルの広い連立政権が誕生する。イスラエルの友人の声を参考にしながら、今後を考えてみたい。

2021.06.07

イスラエルとパレスチナの衝突をどう見るべきか?

両者の衝突は、この時期の季節行事ともいえるものだが、今回の衝突が規模・内容で近年にない激しいものであることは間違いなく、そうなっている背景を読み解きたい。

2021.05.19

「独自の強み」で世界に対峙するイスラエル

中東の専門家でもなく、政治の専門家でもない、一介のイスラエルウオッチャーが安易にモノが言えるほど、中東地域の抱える問題は単純ではないことは十分理解しているが、長年中東の危機の震源地であった「パレスチナ問題」は、もはや「アラブの大義」ではなくなったと言っても良いのではないだろうか。

2021.04.28

120万人の調査で実証されたmRNAワクチンの有効性

権威ある医学雑誌に、「BNT162b2 mRNA Covid-19 Vaccine in a Nationwide Mass Vaccination Setting」というタイトルの論文が掲載された。専門的な箇所はさておいても、この論文の内容がとても衝撃的なのでポイントだけでも紹介したい。それは約120万人という多数のイスラエルの人々を追跡調査し、mRNAワクチンの有効性を具体的にフィールドで確認した論文、という点である。

2021.03.01

「危機管理としての医療」日本の問題点をイスラエルに学ぶ

2度目の緊急事態宣言が発行されるにあたり、1月5日頃からSNS上で多くの賛否の議論があった。浅学の極みだが、その中で改めて学んだことがある。「日本の病院は、80%が民間であり、公的病院は20%である」という事実だ。厚生労 […]

2021.01.11

TALPIOT以外のイスラエルのエリート養成プログラム(3) Havatzalot(ハヴァツァロット)とBrakim(ブラキム)

前回、前々回に二つのプログラムを紹介したが、今回は残りの二つ「Havatzalot(ハヴァツァロット)」と「Brakim(ブラキム)」について紹介したい。

2020.12.16

TALPIOT以外のイスラエルのエリート養成プログラム(2) Alonim(アロニム)

前回の「Psagot(プサゴット)」と大変良く似たプログラムだが、データサイエンスと情報工学分野の人材を育てる目的で2018年に創設された最も新しいプログラムである。調べてみると、もともと「IDF Academic Reserve」という仕組みがあり、どちらのプログラムもその中の一つに位置づけられることが判った。

2020.11.16