「エイジテック」(AgeTech)は、高齢化する人と社会の様々な課題をテクノロジーで解決しようとすること、であろうことは容易に想像がつく。しかし、このエイジテックについての本の著者であるケレン・エトキン(Keren Etkin)本人の話を聞く機会があり、少し見方が変わった。
2022.11.25
複雑化する世界の中で自国のポジションを守るためにも、どのような技術を他国に先駆けて確立し戦略的に発展させるべきか、経済安全保障からの視点が重要である。日本は専制主義の国家のような軍事力を背景にした外交は行わないし、エネルギーを武器にした外交も行うことはできない。しかし、他国より優位に立てる技術は持っている。その意味でも、同様に技術立国であり、厳しい歴史・環境を生き抜いてきたイスラエルの動きは参考になる。
2022.10.07
ロシア軍によるウクライナ侵攻は、一向に行く末が見えないまま、まもなく2カ月が経とうとしている。ロシアにもウクライナにも多くのユダヤ人がいるという点でイスラエルと両国との関係性はあるものの、イスラエルはNATO加盟国でもなくロシアの隣国でもない。しかし、イスラエルはかなり早い段階から仲介に動き出している。ウクライナ危機でのイスラエルの立ち位置について考えてみたい。
2022.04.18
去る9月12日に日本イスラエル親善協会(JIFA)の主催で「Introduction of Israeli Politics and Society」というテーマの講演会がオンラインで開催された。
2021.09.27
コロナ禍に振り回されている約2年間、我々はそれまで当たり前と思っていた社会システム(構成要素である自分自身を含めて)の脆弱性を目の当たりにしている。先日、ある調査研究機関から「なぜイスラエルのワクチン接種はあれほど迅速に進んだのか?」という問いかけを頂いた。
2021.09.16
野党のうち8党が新政権の樹立に合意した。多くのメディアが指摘するように、「反ネタニヤフ」の一点だけで手を組んだ、左派から右派まで大変にスペクトルの広い連立政権が誕生する。イスラエルの友人の声を参考にしながら、今後を考えてみたい。
2021.06.07
両者の衝突は、この時期の季節行事ともいえるものだが、今回の衝突が規模・内容で近年にない激しいものであることは間違いなく、そうなっている背景を読み解きたい。
2021.05.19
中東の専門家でもなく、政治の専門家でもない、一介のイスラエルウオッチャーが安易にモノが言えるほど、中東地域の抱える問題は単純ではないことは十分理解しているが、長年中東の危機の震源地であった「パレスチナ問題」は、もはや「アラブの大義」ではなくなったと言っても良いのではないだろうか。
2021.04.28
権威ある医学雑誌に、「BNT162b2 mRNA Covid-19 Vaccine in a Nationwide Mass Vaccination Setting」というタイトルの論文が掲載された。専門的な箇所はさておいても、この論文の内容がとても衝撃的なのでポイントだけでも紹介したい。それは約120万人という多数のイスラエルの人々を追跡調査し、mRNAワクチンの有効性を具体的にフィールドで確認した論文、という点である。
2021.03.01
2度目の緊急事態宣言が発行されるにあたり、1月5日頃からSNS上で多くの賛否の議論があった。浅学の極みだが、その中で改めて学んだことがある。「日本の病院は、80%が民間であり、公的病院は20%である」という事実だ。厚生労 […]
2021.01.11