• 執筆者一覧Contributors
  • メルマガ登録Newsletter

田邊 俊雅 toshimasa_tanabe

北海道札幌市出身。システムエンジニア、IT分野の専門雑誌編集、Webメディア編集・運営、読者コミュニティの運営などを経験後、2006年にWebを主な事業ドメインとする「有限会社ハイブリッドメディア・ラボ」を設立。2014年、新規事業として富士山麓で「cafe TRAIL」を開店。2019年の閉店後も、師と仰ぐインド人シェフのアドバイスを受けながら、日本の食材を生かしたインドカレーを研究している。

「安酒」ならではの楽しみがある ウイスキーと酒場の寓話(12)

個性を楽しむシングルモルトウイスキーは良いものだが、ちょっと背筋を伸ばして改まって味わうような感じもある。ラベルの内容などもちゃんと読んだりするし、そこにはストーリーもある。安くはないのでガブガブ飲む感じでもない。水やソ […]

2019.12.17

「インデアンカレー」に商売の真髄を見る ウイスキーと酒場の寓話(11)

カレーは、自分で作るようになってからは、師匠のインド人シェフのカレーをたまに食べに行くくらいで、外では滅多に食べなくなった。しかし、一つだけ例外がある。大阪が本拠地で1947年創業の「インデアンカレー」である。 インデア […]

2019.12.14

初めてのボトルキープはI.W.ハーパーだった ウイスキーと酒場の寓話(10)

学生の頃、バイト代が入ったときにバーボンの「I.W.ハーパー」をキープしたのが、人生初のボトルキープだった。当時はまだ、ウイスキー入門段階だったこともあり、飲んだことがあり、かつバイト代の範囲で手頃な価格、ということでI […]

2019.12.02

「迂闊な客」を反面教師とせよ ウイスキーと酒場の寓話(9)

雨の夜、独りで居酒屋のカウンターで飲んでいた。座敷の予約が何組かあったようで、三々五々集まってくるのだが、ほとんどの人が「予約したんですけどー」としか言わない。予約しているのは自分達だけではないのだ。何という名前で何人で […]

2019.11.25

ダメな店に妥協してはいけない ウイスキーと酒場の寓話(8)

立て続けにダメな店に当たってしまうことがある。人生、残された食事の回数は知れているのだから、無駄弾を撃っている場合ではないのだが、まったく困ったものである。飲食店は、開業の敷居が低いうえに、素人のバイトで回そうとする、な […]

2019.11.18

2010年創業の蒸留所からシングルモルトの新提案 ウイスキーと酒場の寓話(7)

「WESTLAND」は、米国ワシントン州シアトルで2010年に創業した蒸留所のアメリカン・シングルモルト・ウイスキーである。日本に初めて入ってきたのは2016年らしいが、遅れ馳せながら定番の3種類を比較試飲する機会があっ […]

2019.11.11

鍋料理には「お里」が知れる怖さがある ウイスキーと酒場の寓話(6)

寒くなってきたから鍋でも食べようか、などと思うようになったのだから、歳を取ったものだ、と感じる。若い頃は、まったくそんなことは思わなかった。北国育ちということもあるが、「どうせ店は暖房なんだし、鍋なんて暑いだけだろう」と […]

2019.11.03

「街場中華」の楽しさは食事だけではない ウイスキーと酒場の寓話(5)

「辣子鶏(ラーズーチー)」という鶏肉と唐辛子の炒め物が好物である。店によって流儀は多少違うが、けっこう辛い鶏肉の炒め物、と一括りにしてしまっても問題はないだろう。本来は四川系の料理であるが、どこへ行ってもメニューにあると […]

2019.11.01

店と客は「ご縁」である ウイスキーと酒場の寓話(4)

新宿の名店「ベルク」は、新宿という街にあまり縁がなかったこともあって、横浜から御殿場に引っ越した2014年、新宿・御殿場間の高速バスを使うようになって初めて経験した。ツイッターで店主を知るまで、ベルクという店の存在を知ら […]

2019.10.25

晩飯はまず「バー」からはじめよう ウイスキーと酒場の寓話(3)

池波正太郎さんのエッセイを読んでいると、何度も読んだのに毎回のように深く納得、共感させられる。例えば、こんなことを仰っている(「男の作法」などのエッセイからピックアップして趣旨を田邊がまとめたので原文とは異なる)。 「ま […]

2019.10.21

信頼できる「作り手」の酒を飲め ウイスキーと酒場の寓話(2)

最近、久しぶりに凄いと思わされたウイスキーがアードベッグの新作「トリー・バン 19年」だ。トリー・バンという名称は、アイラ島のアードベッグ蒸留所近くの「鳴き砂」が由来という。一度は経営的に危機だったアードベッグがグレンモ […]

2019.10.15

ウイスキー・ビジネスの真髄は「森」である ウイスキーと酒場の寓話(1)

「グレンモーレンジィ」というシングルモルト・ウイスキーがある。シングルモルトとは思えないバランスの取れた味わいで、私にとってはウイスキーの「メートル原器」ともいえる存在の酒である。 このグレンモーレンジィ社は、北米の山々 […]

2019.10.09