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写真で知る タジキスタンの暮らし

2020.03.02

Updated by Shoko Ohkawa on March 2, 2020, 08:00 am JST

日本人には馴染みの薄い国、タジキスタン。古くからテュルク系、アラブ勢力、イラン系、モンゴル帝国など、数多くの大国の支配下に置かれ、ソ連解体に独立した国である。1992年から1997年までは内戦があり同じようにソ連から独立した国々よりも発展が遅れたが、2020年1月現在ではゆっくりと着実な成長を遂げている。ここでは首都・ドゥシャンベを中心に、タジキスタンで生きる人々の様子を紹介する。

町外れの大きなマーケットの中には、野菜、果物、乳製品、肉類などあらゆる食品が集まる。なかには食用の蛇を売る商人の姿も……。呼び込みの声は大きくないが皆愛想が良い。

既成品の服も売られてはいるが、テーラーメイドが一般的。町中にはたくさんの仕立て屋があり、生地を持っていくと数日で仕立ててくれる。働いている人の多くは女性で、数人で営む小規模の店から工場のような大規模な店まである。

品揃え豊富なスーパーマーケットもある。生鮮食品から加工食品、日用品まであらゆるものが揃う。ロシアから輸入されている物が多いようだ。

障がい者のためのケア施設で働く人々。仕事ぶりは真面目だが、どこかゆったりとした空気が漂う。訪れたケア施設の敷地は広く、庭にはたくさんの果樹が植えられている。休憩時間にはそれらを摘んで食べていた。

ケアワーカーと障がいを持つ子どもたち。医療の発展の遅れから障害児の数は日本よりも多い。タジキスタンの出生率は高く(2016年の合計特殊出生率は3.36%)、経済的に厳しい家庭では障がいを持つ子がこのような施設に置き去りにされることもある。

羊肉や鶏肉も食べられるが、食卓でよく目にするのは牛肉。赤身のしっかりした肉だ。田舎町へ行くと小型の牛がよく軒先で買われている。付近の丘に放牧されていることもある。オシュと呼ばれるピラフにも牛肉が載せられている。

外国人が珍しいためか、子どもがよく近寄ってくる。下の写真はタジキスタンの人の自宅に招いてもらったときのもの。オシュ、パン、果物、お菓子などテーブルいっぱいにご馳走が並べられた。

チャイハネ(ティーハウス)の厨房にて。シシカバブ(羊肉の串焼き)を焼く様子を見せてくれた。中央アジアから中東地域で多く食べられている料理でタジキスタンでも味わえる。

山岳地帯の多いタジキスタンではハイキングを楽しめる。水資源が豊かで美しい湖面を眺めながらキャンプを楽しむことも可能。あいにくこの日はほとんど雨だった。

サナトリウム(温泉を使った保養所)の食堂。ワゴンで配膳され、皆同じものを食べる。家族で宿泊し一緒に食事をしている人もいるが、男女でテーブルを分かれていることが多かった。

 

イスラム教徒の多い国だが、酒はどこでも簡単に買うことができる。ビールは缶や瓶だけでなくペットボトルで売られることも。
サナトリウムの演舞場では音楽が流れ、宿泊者たちが思い思いのダンスをしていた。

サナトリウム内にできたマーケット。地元の人たちが薬草や乳製品、雑貨類を売っている。身体に良いものが選ばれているようだ。

サナトリウム内で怪しい光を放つカフェの看板とその店の中でラグメンを食べる男性。羊肉と野菜、うどんのような麺をトマトで煮込んだラグメンも中央アジアでよく食べられている料理のひとつ。

町中の女性たち。ハミ瓜を売る高齢の女性は髪をきっちり隠していたが、若い女性たちは長い髪を誇らしげに見せて歩いていた。ファッションもとても現代的だ。イスラム教徒の多いタジキスタンだが、政府は宗教から距離をとろうとしており、髪を覆い隠すことは推奨していない。

マクドナルドやKFCのようなグローバルチェーンはみかけなかったが、ファストフード店は少なくない。物価が安いことなどが障壁となり、グローバルチェーンは展開しづらいのかもしれない。より経済発展を遂げればやがてタジキスタンもグローバルの波に飲まれていくのだろう。

(写真:小田桐知 文:大川祥子)

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